セイコーエプソンは24日、3LCD方式のホームシアタープロジェクター「dreamio(ドリーミオ)」の新ラインナップを発表した。発表されたのは、フルハイビジョンモデルの「EH-TW4500」「EH-TW3500」、DVD一体型の「EH-DM3」「EH-DM30」、EH-DM3/30にスクリーンを組み合わせた「EH-DM3S」「EH-DM30S」の4製品6モデル。

超解像技術を採用した「EH-TW4500」。120Hz駆動をサポートする新D7 C2FINEも搭載される

スタンダードなフルハイビジョンモデルの「EH-TW3500」。パネルはD7 C2FINEを搭載する

EH-TW4500は、同社の開発するプロジェクター用の液晶デバイス「C2FINE」の最新版「新D7 C2FINE」を搭載するモデル。新D7 C2FINEは、従来のD7 C2FINEに、倍速駆動技術を追加したもの。さらにEH-TW4500では、透過型液晶プロジェクターとしては初めて超解像技術を採用。1フレームごとに入力された映像から、リアルタイムでぼやけ感のない映像を作り出す。これにより、DVDなどのSD解像度の映像ソースをスクリーンに映した場合でも、くっきりとした映像を楽しむことが可能なうえ、フルハイビジョンソースの場合でも、撮影時などに発生したぼけを軽減することが可能だという。

EH-TW3500は、スタンダードなフルハイビジョンモデル。こちらはD7 C2FINEを搭載する。また、両モデルとも、新オートアイリスの採用により、コントラスト比を大幅にアップ。従来モデルのEH-TW4000で75,000:1、EH-TW3000で18,000:1だったコントラスト比が、新モデルでは、EH-TW4500が200,000:1、EH-TW3500が36,000:1へと向上している。

DVD一体型モデルの「EH-DM3S」。明るさ、コントラスト比が向上し、明るい部屋でもくっきりとした映像が楽しめるようになった

同じくDVD一体型モデルの「EH-DM30S」。スピーカー音声出力の向上や、スピーカーの口径アップなどで、サウンド面も向上した

DVD一体型モデルのEH-DM30は0.59型1,280×800の液晶パネルを、EH-DM3は0.54型960×540の液晶パネルを採用する。最大の特徴が、従来モデルに比べて、明るさとコントラスト比が大幅にアップした点。WXGAモデルのEH-DM30では、従来モデル・EMP-TWD10の明るさ1,200ルーメン、コントラスト比1,000:1に対して、明るさは2500ルーメン、コントラスト比は3,000:1に進化。また540pモデルのEH-DM3では、従来モデル・EH-DM2の明るさ1200ルーメン、コントラスト比300:1から、明るさ2,000ルーメン、コントラスト比3,000:1に向上しており、明るいリビングなどでも利用可能となっている。これは、開口率の高いD7パネルの採用と高性能ランプ「E-TORL」の採用によるもの。

また、部屋の明るさに合わせて自動的に画質調節を行う「おまかせカラーモード」も搭載。めんどうな調整を省いた手軽な運用が可能だ。同シリーズでは、従来より、内蔵スピーカーによるサラウンド再生(Dolby Virtual Speaker)が可能だったが、新モデルではアンプの出力とスピーカーの性能を向上。アンプは、従来モデルでは、EMP-TWD10が10W×2、EH-DM2が8W×2だったが、新モデルではどちらも10W×2に統一。スピーカーの口径も従来の2倍となっており、より迫力のあるサラウンド再生が可能となっている。

なお、EH-DM30S/3Sに付属するスクリーンは、場所を選ばず設置可能な、80型(16:9)のモバイルスクリーン。

価格、発売日は表のとおり。

型名 発売時期 価格 市場予想価格
EH-TW4500 11月下旬 オープン 37万円前後
EH-TW3500 10月29日 25万円前後
EH-DM30S 13万円前後
EH-DM30 12万円台中盤
EH-DM3S 10万円前後
EH-DM3 9万円台中盤