日本一ソフトウェアの看板タイトル「魔界戦記ディスガイア」シリーズ。その開発チームが手がける最新作として、プレイステーション・ポータブル向けダンジョンRPG『絶対ヒーロー改造計画』が登場する。発売は2010年の予定。

PSP『絶対ヒーロー改造計画』は2010年の発売予定

ダンジョンRPGといえば、入るたびにダンジョンの構造が変わるランダム性や、1人のキャラクターを操作して一手一手考えながら攻略していく詰め将棋のような戦略性が魅力のジャンル。そこに日本一ソフトウェアのやりこみ系S・RPGの開発で培ってきたノウハウが注入されたのが『絶対ヒーロー改造計画』だ。本作では、「ヒーローと強大な悪役が戦う歴史的なラストバトル」が描かれる。


PSP『絶対ヒーロー改造計画』のゲームコンセプト

このゲームは1回しか戦闘がありません。あらかじめ、ご了承ください。
――ただし、その1回は壮絶に長いラストバトルです。あらかじめ、ご了承ください。(ゲーム冒頭より)

マケレンノジャー (ピロ彦)

地球征服をたくらむ悪役 VS みんなのヒーロー"絶対勝利マケレンノジャー"

今からはじまるこのバトルは、おそらく、ひどく長い戦いになるだろう。たとえば、ゲーム1本分。アニメの2クール分くらいに。

なんせ、人類の命運をかけた戦いだ。そう簡単に決着がつく、なんてことは、考えないほうが良い。

立ち塞がる悪が、どんなに強大でも、卑劣な罠を使ってこようと、――半ばで力尽きたとしても、ヒーローに敗北は無い

倒れても、立ち上がったなら負けじゃない。そうだろ、テレビの前のみんな?


本作は、全編通して壮大なラストバトルが描かれる。悪役との戦いは熾烈を極める。最初の激突で、勝利するのが理想だが、そう簡単にはいかないだろう。だが、もし途中で力尽きても、大丈夫だ。心が折れなければ! また立ち上がれれば! 負けじゃないんだ! 1度退いて、秘密特訓をして、次の激突で勝てば良いのだ。

最初の戦いで勝てば感動のEDだが……

たとえ戦いに敗れても……

秘密特訓! 立ち上がり、もう一度戦えばいいのだ!


PSP『絶対ヒーロー改造計画』のイントロ&キャラ紹介

ここでは、ラストバトルの直前に起きた、視聴者の知らないエピソードを紹介しよう。

■PSP『絶対ヒーロー改造計画』イントロダクション
近所のコンビ二に行った帰り道、
主人公は、偶然ひき逃げの現場を目撃する。

あわてて、被害者の下に駆け寄ると、
瀕死の青年(一文字ピロ彦)から、
奇妙なベルトを託される。

なんとそのベルトは、
『絶対勝利マケノレンジャー』の変身ベルトだった!!

ベルトだけでなく、
地球の命運まで託されたことを知った主人公は大慌て。

これまで地球を守ってきた青年は、目の前で息を引き取った。
ここで主人公がヒーローにならなければ、地球は悪の手に落ちる。

今世界中の注目を集めている
『地球征服をたくらむ悪役 VS みんなのヒーロー"絶対勝利マケレンノジャー"』の、
当事者になってしまったわけだ。

決戦まで、もう時間がない。

成り行きで生まれた、初心者ヒーロー、いきなりラストバトルに挑む!!!!!!!!!

■PSP『絶対ヒーロー改造計画』登場キャラクター

主人公

主人公 (変身後)

マケレンノジャー

エトランゼ

○主人公
通りがかりの一般人。もう力、見た目ともにきわめて平凡。人から何か頼まれると断れず、ついつい引き受けてしまう、かなりのお人好しくん。

変身ベルトを託される主人公

○マケレンノジャー (本名 / 一文字ピロ彦)
"絶対勝利マケレンジャー"としてあまたの悪に立ち向かってきた。その名のとおり、負け知らず。が、自動車事故には弱かった。主人公に地球の平和を託して命を落とす。主人公の背後霊として、影に日向にアドバイスをしてくれる。

主人公の背後霊に!?

○エトランゼ
本作のヒロイン。ヒーロー訓練所のインストラクターとして、主人公をバシバシ鍛えてくれる。しかし、エトランゼ自身が勘違いして覚えている情報もあるらしく、主人公に間違ったことを教えて混乱させることも!? 怪しい情報を口にするたび、ピロ彦にツッコまれている。

主人公を猛特訓へと導く


PSP『絶対ヒーロー改造計画』のゲームシステム

いきなりヒーローになった主人公。が、そんなに急に百戦錬磨の悪役に立ち向かえるわけがない。ヒーローの特訓施設であるダンジョンに挑み、経験を積み、装備を充実させるべし。ヒーローの強さ、心意気、必殺技は特訓施設で磨かれるのだ。

まずは拠点から修行へ

ダンジョンを攻略!

力をつけてラストバトルへ!

■入るたびに変化する"摩訶不思議系"ダンジョン
各話のストーリー進行にあわせて、ヒーロー特訓所(=新たなダンジョン)に挑み、攻略していくことになる。このヒーロー養成所は、入るたびに構造が変わるランダム生成式。しかも各話にあわせて、工場や海というようにダンジョンのモチーフが異なる。このため、それまでのプレイでの知識を活かしつつも、いつでも新鮮な気分でダンジョンの攻略を楽しむことができる。ダンジョン攻略を通じて、経験値を稼ぎ、装備パーツを集めて、その先に待つ『悪との対決』に向けて力をつけていこう。


ダンジョンRPGの基本をチェック

ここではダンジョンRPGパートの基本をチェックしていこう。

○パーティー不在!? 主人公の単独行動
通常のRPGとは異なり、パーティーは存在しない。主人公が一人で行動し、敵に立ち向かうことになる。回復も攻撃もマップギミックへの対応も、すべて一人で行う。自分の能力と判断、そしてときに運が頼みの冒険となる。

攻撃も回復も一人で行わなければならない

○行動は1回ずつ敵と交互に
主人公が移動や攻撃を1回行えば、敵も同様に1回行動する。込み入ったダンジョンでは1回の行動の判断が生死を分かつ場面もしばしば。どうすればより効率的に攻略できるのかを常に考えてプレイすべし。

効率的な行動が勝利への道

○常に視界良好! とはいかない
ダンジョン内は、見通しがよい場所ばかりとは限らない。通路や物陰に入れば主人公が状況を把握できる範囲、つまり視界も狭まる。ヒーローにはインスピレーションも重要だ。見えない場所に潜む敵や罠にも想像を働かせながら進むべし。

ダンジョン攻略には想像力も必要

○ダンジョン内には罠、罠、罠
ダンジョンに仕込まれたさまざまな罠、罠、罠! 物理的にダメージを受けるものや、移動を制限されるもの、装備パーツを破壊される恐ろしい仕掛けのものなど、さまざまなタイプのものがダンジョン内には存在する。事前に回避したり、解除したり。ときには、敵を罠にはめることも!?

罠のタイプを確実に見極めよう

○ヒーローももちろんお腹が空く
ヒーローの行動にはエネルギー消費がつきもの。ヒーローたるもの、肝心なときに活躍できなければ意味がない。アイテムを食べて、エネルギーをきっちり補給しておこう。


本作ならではのポイントをチェック

ダンジョンRPGの基本を押さえつつも、本作ならではの要素も取り入れられている。特に日本一ソフトウェアがS・RPG開発で培ったアイデアと技術がふんだんに採用されている点に注目。ここではそのいくつかをチェックしていこう。

■投げる
敵やアイテムに隣接すれば、持ち上げて投げることができる、という日本一ソフトウェアのS・RPGシリーズではおなじみの「投げ」システム。ダンジョンRPGでも、苦しい状況を一気にひっくり返すことのできる重要なシステムとなっている。「投げ」を活用すれば、「敵を遠ざける」「装備を都合の良い場所まで運ぶ」ことなども可能。相手の行動を先読みするのが重要な攻略のポイントとなる。

持ち上げたら、すぐ投げる!! それが鉄則

■詠唱
本作では、装備にセットされた特殊技を使用ために『詠唱』を行う。1ターン目に、特殊技を『詠唱』、2ターン目以降に特殊技を発動するという流れとなる。1回の特殊技使用につき、1回の詠唱が必要となるが、詠唱済みの特殊技は、好きなターンで発動が可能なので、詠唱を終えてから敵に近づき、攻撃を行うこともできる。また、他の特殊技の詠唱を重ねがけして、同時に放つことも可能だ。

まずは「詠唱」

そして特殊技を発動

また、詠唱による特殊技の使用と、対になる形で重要になるのが「防御」コマンド。「防御」コマンドを使用したターンは、敵からの各スキルのダメージを防ぐことができる。敵の特殊技の詠唱は、敵の頭上に出る「杖アイコン」によってわかるので、「敵が詠唱を完了している」「特殊技を使ってきそうだ」と感じたら、防御コマンドを使用するとよいだろう。攻撃に出て一気に撃破するか、特殊技を防いで次の一手につなげるか……状況に応じて見極めていこう。

「防御」コマンドを効果的に活用する

■索敵
マップによっては霧がかっていたり砂嵐が起きていたりと、主人公が把握できるマップの範囲(視界)が制限されることも。視界の範囲内だけでなく、見えない場所のどこに敵が潜んでいるか、罠が設置されているか、などの状況を想像しながら進む必要があル。一方、敵は独自の索敵範囲を持ち、索敵範囲内に入った主人公に襲い掛かってくる。また敵は、攻撃をうけることで悲鳴を上げ、仲間を呼ぶことも。

敵の断末魔の叫びで発見されることも

敵の索敵範囲をかいくぐったり、背後から攻撃することで相手の悲鳴を防いだりと、戦略を練り行動するプレイが重要となる。

■アタックチャンス
敵との戦闘で相手の弱点を突いた攻撃を繰り出すと、ターンを終了せずに、連続でもう1行動できる。このルールを『アタックチャンス』と呼ぶ。複数キャラで組んだパーティーではなく、単独でダンジョンに挑むことになる本作において、『アタックチャンス』をいかに活用できるかが、命運を分けることになる。敵に囲まれた際も、巧く各敵キャラの弱点を突いていけば、ノーダメージで切り抜けることも可能だ。『アタックチャンス』が発動すれば、その場から離脱も可能なので、ヒット&アウェーも狙える。

敵の弱点を突き、「アタックチャンス」による2回攻撃

■実況中継!?
ピロ彦とエトランゼは、主人公のアドバイザー兼サポーター。新米のヒーローが気持ちよく戦えるよう、ことあるごとに合いの手やアドバイスをくれる。その調子は、まさにヒーローの活躍を逐一語る『実況中継』。鮮やかに活躍し、彼らから賞賛されるヒーローを目指そう。

叱咤激励? 応援?


ヒーローをカスタマイズせよ

主人公が挑むことになるダンジョンは、入るたびに構造が変わるランダム生成式。しかも、砂漠や工場、海など豊富なタイプが登場し、そのタイプごとに、独自のギミック、たとえば砂漠だと一定時間ごとに流砂が発生するなど、が仕込まれている。もちろんダンジョンの内容に合わせて、一癖も二癖もある敵たちも登場する。このため、ダンジョンのギミックや敵の特徴に見合ったパーツを装備して、プレイすることが攻略の鍵になるのだ。

これがカスタマイズ前のヒーロー

■パーツが装備できるのが全部で5部位
パーツを装備できるのは、全部で5部位。状況に合わせて付け替えたり、全身同じシリーズのパーツをつけてみたり。もともとが何の能力も無い白紙の状態だけに、装備によって、主人公の能力はがらりと変わってくる。どんな局面でも活躍できるスーパーヒーローになるためには、レベルアップだけでなく、強力なパーツを集め、状況に合わせて使いこなすセンスが試されるのだ。

○頭部パーツ
ヒーローといえば、素顔を隠すマスクがメジャーなところ。お面やハチマキ、被り物などが装備可能。

頭部パーツ

○右腕パーツ
真っ赤に燃えたり、勝利を掴めととどろき叫んだり、右手はヒーローの象徴的なパーツ。特に攻撃スキルに関連が強い箇所となる。

右腕パーツ

○左腕パーツ
「左右ともに刀を持って二刀流」にしてみたり、「右が炎で左が氷」と属性を振り分けたりと右手同様攻撃の要となる。

頭部パーツ

○脚部パーツ
ガンタ○ク風のキャタピラや、人魚のような尾ひれなど、移動に関連する重要なパーツ。ダンジョンのタイプに合わせて是非選択したい部分だ。

脚部パーツ

○拡張パーツ
翼や、尻尾など、イレギュラーで個性的なパーツがつけられるのがオプション部分。ここのパーツにこだわると、見た目も一気におしゃれに!?

拡張パーツ

■新米ヒーローのためのパーツコーディネート講座
多くの人の期待と、世界の未来を背負って戦うヒーローたる者、TPOに合わせたコーディネートで登場し、活躍するべきだ。「ヒーローは見た目が9割(?)」ということで、ここでは装備による見た目の面白さについて紹介しよう。

○ダークヒーロー
ちょっぴり悪くてかっこいい、そんなダークヒーローを目指すなら、この「ダークヒーロー」装備がオススメ。見た目だけでなく、攻撃・防御のバランスもバッチリだ。

ダークヒーロー

○愛されマスコット
ヒーローに求められてるのは強さだけじゃない。思わず応援したくなるような、親しみやすさ、かわいらしさだって必要だ。と、言うわけで、マスコットっぽい装備を紹介。敵もときめく可愛らしさ(?)ながらも、この装備なら爆発系の特殊技が使える。

愛されマスコット

○お茶の間の人気者
芸人魂があるのなら、こんな装備もおススメ。敵の油断を誘えそうだし、なんとなくだけど打たれ強そう。活躍すればお茶の間の人気者間違いなし!?

お茶の間の人気者

○超合金系
誰もがあこがれる、鋼鉄のボディ! その胸に燃える熱い魂! まさに科学とスポ根の美しき融合だ。メカ系のパーツでコーディネートすれば、防御力も攻撃力も期待できる。

超合金系

ここで紹介したのはあくまでサンプル。シリーズ物を装備しなければならないなんてルールはない。部位ごとに気に入ったパーツを装備するのももちろん自由だ。なお、装備したパーツはデモにも反映される。世界中の人が注目してる中、デモで醜態をさらしたくなければ「カッコよさ」にこだわるべき!?

デモに装備状態が反映される

■「着せ替えシステム(仮)」が本作の最重要ポイント
装備パーツごとに特殊効果を持っていたり、特殊技の使用が可能になったり……、パーツの付け替えは本作の最重要システムとなる。

○なにはともあれ入手せよ
パーツは、マップ上の宝箱や、敵撃破時のボーナスとして入手できる。特に敵から入手できるパーツは、「炎に強い」「空を飛ぶ」といった敵の個性に関連するものが手に入るため、欲しいタイプの装備がある際には、めぼしい敵と積極的に戦っていこう。

欲しいタイプの装備があれば積極的に狙っていこう

○カメレオン並みに状況に対応
手に入れたパーツを活かす局面の一つが、ダンジョンのギミックへの対応。「流砂の砂漠を、翼で飛び越える」「視界が限られる通路でもあたりを照らすライトがあれば遠くまで見える」「カギ爪つきのロケットパンチなら、遠くのものにも手が届く」「鋼鉄の足なら、棘が飛び出すトラップでもダメージを受けない」など、パーツがもたらす独自のメリットを把握して使いこなせば、どんなダンジョンでも駆け抜けることができる。

アンコウ装備で視野拡大

ドラゴンクローで敵を引き寄せる

タンク装備ならトゲ罠も問題なし

○敵に立ち向かう武器となせ
敵の弱点をつくための属性攻撃や、複数の敵にダメージを与えられる範囲攻撃、回復技など、各装備パーツにはスキルが設定されている。刀の装備に切り裂くタイプのスキルが設定されているなどのシンプルなものもあれば、同一シリーズのパーツで全身コーディネートすることで使用可能となる強力な魔法も登場する。

両手に剣を装備すれば通常攻撃も2回に

岩石腕で敵を握りつぶせ

コブラファングで敵を狙う

○コーディネートと詠唱による合体技でさらなる高みへ
前述の詠唱の項でも触れたが、各装備に設定された特殊技は、1ターン目で詠唱を行うことで次のターン以降に使用が可能になる。特殊技の実際の発動は、任意のタイミングで利用できる特殊技を単独で使用するのはもとより、複数の特殊技の詠唱を重ねがけしておき、一気に発動させることもできる。またパーツによっては複数の特殊技の同時詠唱が可能なものもあり、2種以上の特殊技が合体して発動する複合技が可能になることも!?

ファイア発動!

槍技発動!

「ファイア」と「槍技」が合成

こちらは「クール」と「槍技」の合成


ダンジョンの最奥「ボスマップ」

各ダンジョン(ヒーロー訓練施設)は、多重のマップ(フロア)で形成されており、ひとつマップをクリアしては、次のマップに移動し、と連続で攻略していくことになる。そして、各ダンジョンの通常のマップをすべてクリアした先には、そのダンジョンの要となる「ボスマップ」が待ち受けている。このマップをクリアすればダンジョンクリア。ボスマップは、そのダンジョンの総まとめといえるマップとなっているため、それまでのマップとは一味もふた味もちがう。特に凝ったマップギミックが施されており、そのギミックを解くことが、ボスマップクリアの必須条件として設定されている。

マップに鎮座するでっかい頭蓋骨! これが、このボスマップのギミックと関係がありそうだが……さて、どんなしかけが隠されているのか?

とりあえず観察してみよう、と近づいてみると、頭蓋骨の鼻の穴から、勢いよく鼻息が噴出! 主人公は木の葉のように吹き飛ばされる羽目に……

この鼻息(ギミック)を封じ込めるのがダンジョンクリアへのポイント。ほかにもさまざまなボスが待ちかまえる「ボスマップ」をクリアするためには、「あきらめない心」と「ひらめき」が重要となる。

ギミックを封じ込め、ボスを攻略しよう


ここまで一気にPSP『絶対ヒーロー改造計画』の概要を紹介してきたが、本作にはまだまだ多くの要素が隠されている。そのあたりについては、続報が届き次第、あらためて紹介しよう。

ゲームタイトル 絶対ヒーロー改造計画
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル ダンジョンRPG
発売予定日 2010年
価格 未定
CEROレーティング 審査予定
(C)2010 NIPPON ICHI SOFTWARE INC.