いまどき共働きは当たり前だが、大企業の管理職などキャリア女性たちは仕事と「母」「主婦」の役割をどう考えているのだろうか。博報堂が30~45歳の首都圏在住キャリア女性500人を対象に行った「現代キャリア女性に関する意識・生活調査」からは、仕事をしながら平日・休日ともに家事を行い、子供の世話にもっと手を掛けたいという思いが窺える。
家庭において最も家事を行っている人が「自分」と回答した人は、キャリアマザーで90.0%、キャリアDINKSで88.0%。これは平日・休日ともにほとんど変わらない。しかし共稼ぎの男性で「自分」とした人は平日10.0%なのに対し、休日は19.0%に上っている。"家事を行っている"と認識するポイントに男女で差があるのかもしれない。
家事代行サービスの利用経験につて訊ねたところ、普段の掃除・洗濯・食事の準備等ではキャリアマザーで13.0%、キャリアDINKSで4.0%が「(よく)(ときどき)利用する」と回答。ビジネスでは当たり前のアウトソーシングも家庭では浸透しにくいようだ。
時間がない中でキャリアマザーが「最も時間をかけたいこと」は、「家での子供の世話」(30.0%)が最も多かった。仕事や家事をこなしながらも「母」としての役割を強く意識していることが伺える結果となった。