大野さんによると、どの商品にも「本物のバナナ」を入れているところに同社のこだわりがあるそうだ。クリーム、生地に混ぜ込むパウダー、コンフィチュール(ジャム)など、何らかの形で本物のバナナを加工したものを商品に入れている。
人々の心をとらえて話さない人気商品だけあって、いろいろ工夫が凝らされている。工夫と言えば、すべての商品の包装紙の絵柄のバナナの茎の部分にリボンが付いているのだが、そのリボンがそれぞれ違う。商品のコンセプトによって大きさや柄が決められているそうだ。
ハート尽くしで女性の心をキャッチ - 東京ばな奈「ハート」
大野さんが「女性に一押しの商品」と選んでくれたのが、東京ばな奈「ハート」。その名の通り、ハートの形状をしており、表面にはハートの焼印が押されており、ハートだらけである。ハートが好きな女性が多いという性質に目を付けた商品というわけだ。
構成はしっとりとしたバナナ味のタルト生地で、バナナの果肉を煮詰めたコンフィチュールを包んだものとなっている。ゼリーのように果肉を生かした状態でバナナが含まれているコンフィチュールは、クリームとは違った形でバナナを楽しめる。
同商品は女性をターゲットとしているということで、他の商品と違い、小バックに入った4個セットのタイプが用意されている。これは、自分用に少し買って食べてみたいという女性の気持ちにこたえるものだそうだ。
「軽くてたくさん」というニーズを満たす一品 - 東京ばな奈のアイとサチ
ここまで紹介してきた商品は、1個のサイズが大きく、お値段も高くはないけどそれなりである。加えて、クリームやコンフィチュールを用いているということで、軽くはない。そうなると、これらを人間が多い部署への土産として購入することはなかなか難しい。
実際、30人、40人といった部署全体の人間に土産を渡さなければならない人もいるだろう。そうした人たちの「1個の商品の重量が軽くて、1箱にたくさん入っているものを作ってほしい」という声にこたえたのが、この商品だ。
バナナの形をしたチョコレートクッキーでバナナミルクシェイク味のホワイトチョコレートを挟んでいる。クッキーはサクッと香ばしく、チョコレートはとてもミルキーだ。「アイ=愛」、「サチ=幸」という由来を持つ名称もまた、渡された人にシアワセをもたらしてくれそうだ。
バームクーヘンと和菓子もあり
最後に、個人的に気になった商品を紹介させていただこう。バームクーヘン好きとして見逃せなかったのが、「東京ばな奈しっとりクーヘン」と「東京ばな奈しっとり生クーヘン」だ。しっとりクーヘンはもともとホールで売っていたのだが、「小分けにしたものを大勢に配りたい」というニーズにこたえるため、カットタイプも提供されている。3層のバームクーヘンが見た目にも可愛らしい。ベストな食べ時で出荷しているのがしっとり生クーヘンだ。こちらは、ふわふわ、そしてしっとりとした生地が売りだ。
また、バナナを餡に加工してしっとりとした皮でくるんだ商品、和菓子になった東京ばな奈「見ぃつけたっ」も押さえておきたい。こちらは洋菓子のようなしっとりとした生地と、黄身餡のようでいながら洋風のなめらかな餡が特徴だ。
さて、広大な東京駅構内にはたくさんの店舗があり、どの店舗でどの商品を販売しているのかを把握している方は少ないだろう。今度、東京ばな奈シリーズを買う際に迷わないよう、東京駅構内の店舗マップを掲載しておく。なお大野さんによると、もしお目当ての商品が見つからなかった場合は、近くの東京ばな奈のお店で聞いてみてくださいとのことだ。