日本AMDは18日、先日発表されたばかりのクアッドコアのAthlon II X4シリーズに、省電力モデル「Athlon II X4 605e」を追加すると発表した。プロセッサ・コアは通常モデルと同じ"Propus"コアを採用している。本日より発売を開始し、価格は日本AMDによる参考価格で14,980円だ。
動作周波数は2.3GHz。対応ソケットはAocket AM3。45nm SOIプロセスで製造され、トランジスタ数は約3億個で、ダイサイズは169平方mm。キャッシュサイズはL1が512KB((inst64KB+data64KB)×4)、L2は2MB(512KB×4)。内蔵メモリコントローラはDDR2/3両対応で、DDR2-1,066MHz/DDR3-1,333MHzまでのDIMMを利用できる。HyperTransportは3.0で、帯域は4GHz(2GHzの双方向)。動作電圧は0.775~1.2V、Max Tempは70℃、TDPは45W。
通常モデルのAthlon II X4ではTDPが95Wのところ、今回発表となった省電力モデルではTDPが45Wに抑えられている。なお、プロセッサ・コアは変わらないため、TDP以外の仕様では共通点が多い。
Athlon II X2にも省電力モデルを追加
あわせて、デュアルコアのAthlon II X2シリーズにも省電力モデルが追加されている。2.8GHz動作の「Athlon II X2 240e」と、2.7GHz動作の「Athlon II X2 235e」で、価格は日本AMDによる参考価格でそれぞれ8,480円、7,480円。TDPが通常モデルの65Wから45Wへと下げられている。
対応ソケットはAocket AM3。45nm SOIプロセスで製造され、トランジスタ数は約2億3,400万個で、ダイサイズは117.5平方mm。キャッシュサイズはL1が256KB((inst64KB+data64KB)×2)、L2は2MB(1MB×2)。内蔵メモリコントローラはDDR2/3両対応で、DDR2-800MHz/DDR3-1,066MHzまでのDIMMを利用できる。HyperTransportは3.0で、帯域は4GHz(2GHzの双方向)。動作電圧は0.775~1.35V、Max Tempは72℃、TDPは45W。
なお、国内向けリテールパッケージの店頭での販売開始時期だが、Athlon II X2 240e/235eともに、「パッケージ外箱のシール部分に誤記が発見され、修正のために発売を延期している状態」(日本AMD)とのこと。パッケージの修正が完了次第、近日中に販売開始される予定だが、その時期は現時点で未定となっている。