衣料事業として「ユニクロ」を展開しているファーストリテイリングは16日、新しい靴ブランド「ユニクロシューズ」を立ち上げ、ウイメンズ・メンズで各4アイテムを発売した。発売に際し、東京・青山にある青山ダイヤモンドホールでは記者発表会が開催された。なお、これまではファーストリテイリングの靴事業を担う子会社・GOVリテイリングが靴専門チェーン店「フットパーク」などを展開していた。
低価格+高品質+高ファッション性を実現した「ユニクロシューズ」
同発表会には、同社の代表取締役会長兼社長である柳井正氏と、GOVリテイリングの代表取締役社長 中嶋修一氏が出席。柳井氏は同ブランドの立ち上げについて、「日本において靴は、『高くて質の良いものと、品質が落ちるが低価格なもの』のどちらかという認識があるが、その認識を変えたい」とコメント。ユニクロのノウハウを活かし、「低価格で品質が高く、履き心地の良い靴を提供していきます」と述べた。また、中嶋氏は「これまで『フットパーク』などで販売していた仕入れ商品とは異なり、『ユニクロシューズ』は製造から行う100%オリジナルブランドとなります」といい、「靴の製造小売業という同社の新しい靴事業を創って行きます」とした。同事業では、初年度で40億円の売上を目指すとしている。
今回、同ブランドのスタートとしてメンズラインで最初に展開されるのは、1,990円~4,990円のスニーカー2点とブーツ2点。スニーカー商品の1つである「キャンバススニーカー」(1,990円)は、デザイン上のアクセントとして、靴のサイドに本革ベロアを使用したラインが入っている。また、「柔らかなインソールと履き口のパットにより、優しい履き心地を実現しています」(同社)とのこと。
また、ブーツの「ネオレザーサイドファスナーブーツ」(4,990円)は、「本革のような上質感を実現しています」という、ユニクロの合成皮革「ネオレザー」を使用。インソールにはクッション性に優れた素材を採用。サイドにはファスナーが付いており、「履きやすさとフィット感の両方を実現しています」(同社)としている。
そのほか、光沢感のある合皮エナメル素材を使用した「エナメルスニーカー」(2,290円)、本革ベロア素材を使用した「ベロアデザートブーツ」(4,990円)が発売された。
なお、ウィメンズラインでの展開は、パンプスとブーツが各2点。パンプスは、足へのフィット感向上のために履き口部分にゴムギャザーをほどこした「ギャザーバレーシューズ」(1,990円)や、インソール部分かかと部分に衝撃緩和のためのハート型ジェルを内蔵した「ラウンドバレエシューズ」(1,990円)。ブーツは、筒の部分を立てたままでも折り返しても履ける「レースブーツ」(2,990円)、安定感と美脚効果を狙って高さ約2cmのヒールを内蔵した「インヒールラウンドブーツ」(3,990円)を発売。いずれの商品も、全国のユニクロ大型店66店や、同社が展開する婦人靴専門店「ビュー」99店、カジュアル衣料品店「ジーユー」70店にて販売される。