シマンテックは17日、同社の総合セキュリティソフト「ノートン」シリーズ最新版となる「ノートン インターネット セキュリティ 2010」と「ノートン アンチウイルス 2010」の販売を開始した。同社オンラインショッピングサイト「シマンテックストア」での価格はそれぞれ6,480円、4,980円。いずれも3台までの使用が可能になる。対応OSは、Windows XP(SP2) / Vista(32/64ビット) / 7(32/64ビット)。
ソフトは、同社が開発に3年かけたという新しいセキュリティモデル「Quorum」(コード名)が搭載される製品となる。同社によると、Quorumでは従来のウイルス定義やビヘイビアベースの検出を凌ぐマルウェア検出を誇り、ファイルとアプリケーション、に加えて作成日時、ダウンロード元、デジタル署名、普及度など数十におよぶ特徴を記録、それらをリアルタイムに評価するレピュテーションシステムになる。これらの搭載により、従来の手法では多くの場合に検出をすり抜けてしまう、いわゆる"ゼロデイ脅威"などへの効果も発揮する。
軽量性や速度の向上も追求されており、「ノートン インターネット セキュリティ 2010」の第三者テスト機関PassMark Softwareによるベンチマーク結果として、アイドル時のメモリ使用量11MB以下(Intel Core 2 Duo 6300と1GBのRAM、Windows Vista)、6159ファイル約1GBのHDDスキャンで61秒、SSDスキャンで31秒(982MBのスキャン時間の複数回平均値)などの結果も得ている。
そのほか、同社のビヘイビアセキュリティ技術第二世代となる「SONAR 2」が搭載されるほか、総合セキュリティソフトとなる「ノートン インターネット セキュリティ 2010」では、企業向け製品にも使用されている「スパムブロックエンジン」の搭載、危険なWebサイトがあれば警告を表示、オンラインショッピングなどにおいても安全評価を明示する「ノートン セーフウェブ」などによりトータルで脅威から保護される。
なお、両製品とも初回限定特典として遠隔サービスによるPCチューンアップを1回無料で受けられる(2010年 2月14日まで)。
また、店頭製品として2人で分け合って使えるパッケージ「ノートン インターネットセキュリティ 2010 2コニコパック」が発売されるほか、ネットブックに最適化されたオンライン脅威保護機能も提供される「ノートン インターネット セキュリティ 2010 ネットブックエディション(ダウンロード版のみ)」(価格6,480円)、「ノートン インターネット セキュリティ 2010 USB メモリ版(店頭のみ)」(推定価格6,480円/10月2日発売予定)も発売される。