セイコーエプソンは17日、コンパクトフォトプリンター「カラリオ ミー」の新モデル「E-600」「E-800」を発表した。発売は、E-600が11月上旬、E-800が10月7日を予定している。価格はオープン。市場価格はE-600が2万円台後半、E-800が5万円台中盤と予想される。
新モデルの特徴となっているのが、デジタルフォトフレーム機能の搭載。印刷時だけでなく、日常的に使える製品を目指したとのことだ。カラリオ ミーは、スタンドアロンで動作することが可能なフォトプリンターなので、従来機にも液晶画面は搭載されていた。ただし、液晶画面のサイズは3.6型~2.5型と、写真の内容を確認することはできても、鑑賞用となると少々無理があった。E-600/800に搭載されているのは、デジタルフォトフレームなどによく使用される7型(WVGA:800×480ドット)。もちろん、画面サイズが大きくなっただけでなく、デジタルフォトフレームとして使用するためのスライドショー機能も搭載されている。また、スライドショー表示から、気に入った写真を見つけて印刷指定を行うことも可能だ。
印刷クオリティは、PC接続タイプのプリンターと同等(もちろんカラリオ ミーも、PCなどと接続して使用することは可能)。「オートフォトファイン! EX」も搭載されている。オートフォトファイン! EXは、もともとプリンターに関する知識や細かな設定を必要とせずに、撮影した際の記憶色を再現するというものだが、年々機能が追加されており、今年のオートフォトファイン! EXでは、新たに「ノイズ除去/美肌補正」を搭載。撮影時のノイズを除去するだけでなく、シミや肌荒れなどを緩和することが可能だ。
また、「ナチュラルフェイス」も進化。ナチュラルフェイスは、写真を撮影して印刷した場合に、3次元から2次元になることで変わってしまう印象を、撮影者の記憶に近い形に補正するというもの。従来は、小顔効果と美白効果を加えることが可能だった。新モデルでは、さらに顔だけでなく、全身をほっそりと見せるスリム効果も追加。よりイメージに近い印刷が可能となっている(PC接続時)。
同時発表されたE-800は、E-600にハガキの宛名面・通信面をPCレスで作成できる「ハガキ作成」機能とキーボードを追加したモデル。キーボードは、「QWERTY配列」(アルファベット)と「五十音配列」(かな)を採用しており、、ハガキ印刷専用ソフトも搭載されている。ハガキは、年賀状や暑中見舞いなど9種類のジャンルに、359種類のデザインテンプレートが用意されている。また、イラストやイラスト文字、定型文なども収録されており、年賀状などの印刷を簡単に行うことが可能だ。また、宛名面の印刷、住所管理のためのアプリケーションも搭載されている。
※「E-800」使用例