東芝は16日、液晶テレビ「REGZA」の2009年秋冬モデル、5シリーズ25機種を発表した。A9000を除く4シリーズは、すべて録画機能を搭載している。価格はすべてオープン。

「REGZA」の2009年秋冬モデル、5シリーズ25機種

フラッグシップモデルのZX9000シリーズ(写真)とZ9000シリーズはデジタルチューナーを3基搭載。デジタル放送を視聴中に別の番組をW録画することが可能だ

22V型/19V型といったパーソナル向けサイズもラインナップされる「R9000」シリーズ。もちろん、小型モデルにも録画機能は搭載される。19V/22V型のモデルは、ブラック/シルバー/レッドの3色が用意される(26R9000はブラックとシルバーのみ)

録画機能がほぼ標準 - デジタル3チューナー内蔵で視聴中にW録画可能なモデルも

新ラインナップの大きな特徴となっているのが、録画機能搭載モデルの拡大。5シリーズのうち、A9000を除く4シリーズは、すべて録画機能を搭載している。なかでもZX9000/Z9000の2シリーズは、地上デジタル放送用のチューナーを3基、BS/110°CS放送用のチューナーを2基搭載搭載している。これにより、デジタル放送を視聴中に、その裏でデジタル放送を2本同時録画することが可能となっている(BS/110°CS用のチューナーは2基なので、BS/110°CS放送をW録画している場合には、BS/110°CS放送は録画中の番組しか見ることができない。もちろん、BS/110°CS放送をW録画している場合でも、地上デジタル放送は自由に見ることが可能)。これは、録画機能を搭載したテレビとしては初。なお、視聴中のW録画は、内蔵HDDまたはUSB接続の外付けHDDにのみ有効で、LAN接続のHDDには使用できない。

さて、録画対応モデルのうち、ZX9000とH9000は、500GBのHDDを内蔵し、他のモデルは外付けHDDでの録画となる。外付けHDDは、従来の同社のラインナップだと、あるモデルはUSB接続、あるモデルは、LAN接続、あるモデルはeSATA接続のHDDに録画するなど、シリーズによって、録画の方法はばらばらだった。しかし新ラインアップでは、この部分は整理され、ZX9000とZ9000がUSB/LAN接続のHDDに対応、H9000とR9000はUSB接続のHDDにのみ対応となっている。

USB接続のHDDは、従来は、同時に使用できるのは1台のみで(8台まで登録は可能だったが)、LAN接続のHDDに比べて不便だった。しかし、新ラインナップでは、録画可能なすべてのモデルで、市販のUSBハブを利用することで同時に4台までのHDDを利用可能にした。接続したHDDは、それぞれ独立して管理できるため、番組のジャンルや録画する人によって使い分けることも可能だ。

また、R9000シリーズは、19V/22V型といったパーソナル向けのモデルも存在する。これらの画面サイズの小さいモデルでも、地上デジタル放送用のチューナーを2基、BS/110°CS放送用のチューナーを2基搭載しており、番組を視聴中に、別の番組を録画することが可能だ。

ミドルクラスにも「レゾリューションプラス2」を搭載

画質面では、従来は、高画質モデルのZX8000/ZH8000/Z8000シリーズにのみ搭載されていた「レゾリューションプラス2」を、ミドルクラスのH9000/R9000シリーズに採用。レゾリューションプラス2は、超解像度技術レゾリューションプラスの拡張版で、レゾリューションプラスで行われる補正に、画像パターン検出型の3Dノイズリダクションを加えたものだ。また、ZX9000/Z9000には、レゾリューションプラス2の機能向上版である「レゾリューションプラス3」を搭載。レゾリューションプラス3では、2までの処理に加えて、番組のジャンル情報とヒストグラム解析から、その映像にあった超解像化処理を行うよりノイズの少ない処理が可能となっている。

同様に、ミドルクラスH9000/R9000には、従来は高画質モデルにのみ搭載されていた「おまかせドンピシャ高画質2」を搭載。部屋の明るさや映像信号の内容に応じて、適切な画質調整をリアルタイムに行う。ZX9000/Z9000には、部屋の明るさだけでなく、色温度も検知して、それに合わせた補正を行う「おまかせドンピシャ高画質3」が採用されている。 なお、フラッグシップモデルのZX9000シリーズは、昨年のZX8000シリーズ同様、直下型配置のLEDバックライトを採用する。直下型とすることで、ブロックごとの明るさのコントロールが可能となるのだが、従来モデルでは最大16倍だった明るさの変化を、512倍までに拡張。より、階調性の高い映像を実現している。

シリーズ 型名 画面サイズ 発売日 推定小売価格
ZX9000 55ZX9000 55V型フルHD 11月上旬 60万円前後
46ZX9000 46V型フルHD 11月上旬 50万円前後
Z9000 55Z9000 55V型フルHD 11月中旬 47万円前後
47Z9000 47V型フルHD 11月中旬 37万円前後
42Z9000 42V型フルHD 11月上旬 30万円前後
27Z9000 37V型フルHD 11月上旬 25万円前後
H9000 42H9000 42V型フルHD 11月上旬 27万円前後
37H9000 37V型フルHD 11月上旬 22万円前後
32H9000 32V型ワイドXGA 11月上旬 17万円前後
R9000 52R9000 52V型フルHD 11月上旬 38万円前後
46R9000 46V型フルHD 10月下旬 30万円前後
40R9000 40V型フルHD 11月中旬 22万円前後
32R9000 32V型ワイドXGA 10月下旬 15万円前後
26R9000 26V型ワイドXGA 12月下旬 12万円前後
22R9000 22V型ワイドXGA 12月下旬 9万円前後
19R9000 19V型ワイドXGA 12月下旬 8万円前後
A9000 46A9000 46V型フルHD 12月中旬 27万円前後
32A9000 32V型ワイドXGA 10月中旬 11万円前後
26A9000 26V型ワイドXGA 9月25日 10万円前後