携帯マーケティング調査・コンサルティングを展開するMobileMarketing.JPは16日、2007~2009年にかけ3回実施した「モバイルSNS」の利用実態調査の結果を公表した。利用率トップ3は、3回連続で、1位「モバゲータウン」2位「mixiモバイル」3位「GREE」となった。

調査は、MobileMarketing.JPの全国のモニター会員に対し、第1回調査を2007年12月、第2回を2008年6月、第3回を2009年7月に実施。それぞれの回答サンプル数は、第1回が352サンプル、第2回が822サンプル、第3回が448サンプルだった。

これによると、モバイルSNSのアクティブ利用率(※)トップ3は、3回連続で、1位「モバゲータウン」2位「mixiモバイル」3位「GREE」となった。アクティブ利用率を調査回別に比較すると、2007年は「モバゲータウン」が42.8%、「mixiモバイル」が36.3%、「GREE」が26.1%だったのに対し、2009年では、「モバゲータウン」が47.7%、「mixiモバイル」が46.5%、「GREE」が41.6%となり、約1年半を経過して「それぞれがトップブランドポジションをより固めている」という結果となった。

※ 「アクティブ利用」は、「いつも利用する」と「たまに利用する」を含み、「数回利 用した」「知っているが利用したことはない」「利用したことはない」はアクティブ利用に含めていない

最新となる2009年7月の第3回調査では、過去に調査したことのなかった「ケータイウィメンズパーク」が4位、「ログとも」が5位となった。

2009年7月調査のモバイルSNSのアクティブ利用率トップ3は、1位「モバゲータウン」2位「mixiモバイル」3位「GREE」となった

それぞれのサイトの特徴としては、20代のユーザーの中で「mixiモバイル」を「いつも利用している」と答えた層は、3回の調査の中において、29%⇒32%⇒44%と推移しており、30代の19%⇒19%⇒16%と比べ、「一段と多くの20代ユーザーを獲得していることが分かる」(MobileMarketing.JP)。

また、「GREE」に関しては、積極的な広告・プロモーションにより、未認知層が2007年から2009年で32%⇒26%⇒4%と減少。「知っているが、利用したことは無い」の層が20%台で推移する中、「たまに使用している」層が16%⇒17%⇒27%と増加していることから、「未認知層からアクティブユーザーへの転換率が効果的に行われていると考えられる」(MobileMarketing.JP)。

「モバゲータウン」に関しては、アクティブ利用率の伸びがmixiモバイルやGREEに比べ小さいことから、MobileMarketing.JPでは、「伸び悩んでおり、トライアル層をいかにしてロイヤルユーザーに迎え入れるかが課題になると考えられる」としている。

また、モバイルSNSをゲーム目的で利用しているかとの設問に対し、「かなり当てはまる」「非常に当てはまる」と答えたユーザーは、2009年7月の第3回調査で39%となり、友人とのコミュニケーションが目的で利用しているかとの設問に対し「かなり当てはまる」「非常に当てはまる」と答えたユーザー(26%)を、3回の調査の中で初めて上回った。

モバイルSNSをゲーム目的で利用しているかとの設問に対し、「かなり当てはまる」「非常に当てはまる」と答えたユーザーは、2009年7月の第3回調査で39%となり、友人とのコミュニケーションが目的で利用しているの設問に対し「かなり当てはまる」「非常に当てはまる」と答えたユーザー(26%)を、3回の調査の中で初めて上回った

このうち、モバイルSNSをゲーム目的で利用するという設問に「非常に当てはまる」「かなり当てはまる」と回答したGREEのアクティブユーザーの割合は、2007年から2009年で28%⇒35%⇒54%と上昇、「GREEは携帯でゲームをしたい未認知層を数多く獲得したと推測される」(MobileMarketing.JP)と分析している。同じ回答をしたモバゲータウンのアクティブユーザーの割合は、2009年7月の第3回調査で51%となっており、「モバゲーとGREEのアクティブユーザーは非常に似た傾向があることが分かった」(同)としている。