東京出張に合わせ結婚相談所でコンサルティングを受ける熱心な地方のビジネスマンが増えているようだ。新幹線の時間を1本ずらしたり、空き時間を利用したりしてスムーズに交際を進めるためのアドバイスなどを受けて帰るそうだが……。

東京・丸の内にオフィスを構えるマリッジコンサルティングサービスのラルール。東京駅と地下通路で通じているため、出張婚活派に「便利だ」と好評という。担当者によると、出張婚活派に多いのは30代から40代前半の男性。地方で自営業を営むなどしているために目立つ存在で、地元ではオープンに婚活できないタイプと、もともと首都圏の出身で、勤務先の本社も東京にあるが、現在は地方の支社などに勤務しているタイプが多いという。出張から帰る際の新幹線を1時間遅らせるなどして空いた時間をうまく利用し、結婚や交際についてのコンサルティングを受けて帰るそうだ。

こうした首都圏以外に在住の会員は同社の場合「Webコース」の利用者。自宅PCで会員情報の閲覧などをして情報を集め、東京でのコンサルティングではお見合いの際の服装や、交際をうまく成婚に結びつける方法など、個々の悩みや迷いについて具体的なアドバイスを受ける人が多いという。コンサルティングの時間は30分~1時間程度だが、相談内容については事前に担当コンサルタントとやりとりしているため、内容は濃いという。

こうした「出張婚活」は昨夏から徐々に目立つようになったそうで、現在は「20人弱はいるのでは」とのこと。同社では「わずかな時間も婚活のために有効に使いたいというビジネスマンのニーズに合っていて、今後も増えていくのでは。コンサルティングを熱心に受けていただく方はそれだけ成婚への確度が上がっていくはずです」と話している。