アイパス(iPass)は15日、iPhone(iPod Touch)とBlackBerryに対応した、法人向け無線LAN接続クライアントソフトウェア「iPassConnect」の提供を開始した。

iPassConnectの提供により、同社の企業向けリモートアクセス・ソリューション「iPass Mobile Office」を利用するユーザは、PC以外に、iPhoneやBlackBerryから、共通のユーザ名とパスワードを使って公衆無線LANサービスに接続することができるようになる。

iPass Mobile Officeは、iPassの統合管理プラットフォームを使用することで、モバイル接続、デバイス、コストを集中管理できる法人向けサービス。今回iPassConnectがiPhoneとBlackBerryに対応したことで、世界のスマートフォン市場の約80%以上の端末で、同社が展開する公衆無線LANサービスが使えるようになったという。

iPhoneで同サービスを利用する場合は、App Storeから専用アプリを無料でダウンロードして利用する。同アプリを利用できるiPhone OSはiPhone OS 3.1以上。

BlackBerryで同サービスを利用する場合は、BlackBerry App Worldまたは同社Webサイトから無料のクライアントソフトをダウンロードする。BlackBerry Enterprise Serverを使って、システム管理者がプッシュでユーザ端末にインストールすることも可能。同クライアントソフトは、BlackBerry OS 4.5以上で利用でき、対応するBlackBerry機種は、BlackBerry Bold / BlackBerry Pearl Flip 8220 / BlackBerry Pearl 8120 / BlackBerry Curve 8900 / BlackBerry Curve 8320 / BlackBerry Curve 8350i / BlackBerry 8820。

なお、iPhone、BlackBerryともに、インストール時に、アイパスが各企業顧客に発行する設定コード(Configuration Code)を入力する必要がある。その後は、iPass Mobile Officeで使っているユーザ名とパスワードを入力するだけで簡単に公衆無線LANに接続することができる。