2ちゃんねるから生まれた実話をもとに製作された映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は、元ニートの青年がブラック会社に就職し、奮闘しながら成長していく様を描いたワーキング・エンタテインメント。
その完成披露試写会が、14日、都内で行われ、佐藤祐市監督の他、小池徹平、マイコ、田中圭、品川祐、中村靖日、千葉雅子、田辺誠一が登壇。役柄のイメージカラーに合わせたスーツや小物を身に付け、それぞれが「ブラック会社の定義」を書いたフリップを持ちながら撮影の裏話などを語った。
主演を務めた小池は、挨拶の中で「撮影の後半はスタジオにこもりきりで撮っていたので、朝なのに本当に眠くて、眠気に耐えられない役者の方もいました。特に品川さんが(眠そうで)妙にリアルな芝居をされています」とコメント。これに品川は「右目だけがっつり二重になっているシーンがあります(笑)」と答えて会場を笑わせた。
続いて劇中でリラックマグッズに囲まれて仕事をする派遣社員役を演じたマイコは、自身のリラックス法について、「一時期、寝るのにハマっていて一日5時間ぐらいしか起きていないときがありました」と語り、「(撮影現場の)セットにはソファもマンガもあってマンガ喫茶みたいでした」と撮影中のエピソードを披露した。
また、「上司の命令が絶対」というブラック会社の定義に絡めて、お笑い業界の上下関係について聞かれた品川は、「俺だけ芸人としての話? どういう質問ですか!」とやり返して笑いを取りつつ、「この映画で言えば上司は監督。すごくフラットな方で、芝居の経験がない僕にはやりやすい上司でした」と撮影を振り返ってコメント。さらに、登壇者が持っているブラック会社の定義を書いたボードを見ながら、「ブラック会社は吉本興業ですね」と発言し、会場を爆笑させていた。
『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は、11月下旬 シネクイント他 全国ロードショー。
(C) 2009 ブラック会社限界対策委員会