Acronis,inc、日本法人を設立し、日本のバックアップ&リカバリー市場におけるリーダーシップをさらに推し進める
10日、米Acronisは日本法人としてアクロニス・ジャパン株式会社を設立し、バックアップ&リカバリー市場におけるデファクト・スタンダードとなるべく今後の事業戦略を発表した。
まず、記者発表の会見でAcronis COOヘルムート・ヘプトナー氏より同社が取り組んできたバックアップ&リカバリーソフトウェア業界のなかでも、独立系として、また、バックアップとリカバリーに特化したビジネスを行ってきた点を説明。また、世界各国に拠点を構え、日本市場へ本格的に取り組むため日本法人を設立した旨を伝えると共に、大企業から中小企業、SOHOや個人ユーザーまで幅広いターゲットに向けて製品をリリースしていくとした。
次いで、アクロニス・ジャパン代表取締役村上督氏から日本事業戦略について詳細な説明が行われた。アクロニス・ジャパン自体は昨年2008年9月に設立され、日本市場への本格参入をするためにはメーカーとして日本に根を下ろす必要性を感じ、法人化に至ったとのこと。今まで販売元として協力体制にあったラネクシーとの更なる関係強化を図り、日本にマッチした製品をリリースしていくとし、エンドユーザーと密な関係を確立するとした。
また同会見にて、9月11日より販売が開始された「Acronis True Image Home 2009」の製品説明がなされた。登壇した同社プロダクトマーケティングマネージャー甲斐崎由加子氏は、パソコンに保存されたデータのバックアップの必要性は理解していても、なかなか手立てがなされていない現状を鑑み、「Acronis True Image Home 2009」ではワンクリックでデータ保護環境を実現できる点を強調。会見でも「インストール後、たった一度で構わないので"保護"というボタンをクリックして欲しい」と伝えていた。
ソフトをインストールしてダイアログに従いながら"保護"と書かれたボタンを押下するだけで利用している環境に応じて最適なバックアップ環境が構築される。たった一度、というフレーズはパソコンスキルの差に関係なく魅力的だろう |
あまねく人々に万が一に備える重要性を訴求していきたい
「Acronis True Image Home 2009」は様々なバックアップの方法が用意されている。そして、旧製品でもそれらの有用性は筆者を含め有用であることは、様々な企業、個人ユーザーの間でも認知されている。ワンクリックで使用環境に最適なバックアップ方法を判断して自動的にパソコンを保護する「Acronisワンクリックプロテクション」、旧製品では専用の拡張子でのデータ生成を行っていたが「Acronis True Image Home 2009」では汎用性の高いZIP形式のファイルをサポートしているほか、旧製品から一層の強化が図られた「試用モード」の存在など、単なるバックアップ&リカバリーソフトという位置付けではなく、より快適で万が一の自体に陥っても安心できる環境を構築する本当の意味でのユーティリティソフトウェアと呼べるだろう。
ビジネスシーンはもちろん、個人での使用においてもデジタルデータが加速的に増加しているなか、「Acronis True Image Home 2009」の活用方法は注目される。