コンピュータウイルスと言えば、昔は「あなたのPCはウイルスに感染したよ」とメッセージを表示するいたずらや愉快犯的なものが多かった。しかし、昨今では被害者にその存在を知られることなくPCに侵入してパスワードやデータを盗み出すものや、被害者のPCにバックドアを作成してコンピュータの制御を奪うようなもの、秘密裏にデータを破壊するものなど悪質なものが数多く、それこそ"星の数ほど"存在している。最近の事例では、中高年の間でブレイク中の「Twitter」ユーザのアカウントがハイジャックされ、そのユーザを装った犯罪者がWindowsもMacも問わず感染する危険なプログラムをダウンロードするよう促すといったインターネットならではの脅威が躍増してきている。

「ウイルスバスター2010」製品パッケージ

こちらは「保険&PCサポート」つき

そんな身に迫る脅威を退ける心強い存在が、この度新たに発売された「ウイルスバスター2010」だ。「ウイルスバスター」は1991年に登場して以来、着実にセキュリティ対策ソフトウェアとして進化を遂げてきた。その最新版となる「ウイルスバスター2010」は、既報でもお伝えしたように、1日に約3万5,000種類(2.5秒間にひとつ)という膨大な数で発生する不正プログラムへの即時性をもった対抗手段として"Trend Micro Smart Protection Network(SPN)"技術が新たに投入されている。これはトレンドマイクロが掲げる「クラウド・クライアント型セキュリティ」の一環で、Webサイト、Eメール、ファイル等をレピュテーション(評価)して安全な環境を維持するというものだ。

加えて、パソコンに進入しようとした不正プログラムと思われるファイルが「いつ、どこで、どのような挙動をしようとしたのか」といった情報は、スマートフィードバック機能でトレンドマイクロ社のデータベースに送信される。これにより不正プログラムの動向や侵入経路が逐次更新され、最新の"悪意ある者たちの手口"が明らかとなり、世界中のウイルスバスターユーザーへ対策方法がフィードバックされるというわけだ。個人向けで約50%、法人向けゲートウェイでは約70%、法人向けサーバなどでも約50%のセキュリティソリューションを提供しているというトレンドマイクロ。そのユーザー母数の多さ、ユースケース情報の豊富さと多様性によって最新のセキュリティ対策を生み出していく、というイメージだ。

Windows版の「ウイルスバスター2010」の基本画面。判りやすいインタフェースなので初級者でも安心して利用できる

TrendプロテクトによってGmailといったWebメールでもリンク先URLのリスクを色分け表示してくれる

スカイプにも対応しており、多面的にユーザーのPCを悪意ある者たちや危険なプログラムから守ってくれる

実際に「ウイルスバスター2010」によってブロックされたWebサイトの例。万一本来は危険なWebサイトでないにも関わらずアクセスブロックされてしまった場合には、簡単にブロックを解除することができるようになり利便性が向上している

個人情報の保護にも万全の態勢が整えられている

09年9月中にリリース予定のキー入力暗号化ツール「GuardedID Standard」のインストールシーン

「GuardedID Standard」をインストールしたマシンでWebブラウザを起動した画面。Trendツールバーの下にGuardedIDツールバーが表示されている

WindowsはもちろんMacにも対応ライセンス形態はユーザー目線

「ウイルスバスター2010」の特徴とも呼べるのが、ひとつの製品を購入することで、WindowsとMacを自由に組み合わせて、合計3台までインストールすることが可能となったことだろう。3台の内訳はWindowsのみでもかまわないし、その逆もまた然り。ユーザーが自由にインストールするマシンの組み合わせを決めることができるのは「ウイルスバスター2010」をおいて他にない。もちろん、今秋発売されるWindows 7へも正式に対応している。また「ウイルスバスター for Mac」は、「ウイルスバスター2010」のインストールCDに含まれ、OSによって適切なインストーラが起動する仕掛けになっており、これもまた便利。

こちらが「ウイルスバスター for Mac」の基本画面。デザインテイストはWindowsのものと基本的に変わらない

ところで、何故、今回の製品はMacにも対応しているのだろうか? トレンドマイクロ社は独自調査によって、70%以上のMacユーザーがWindows PCも所有していることを突き止めたという。また、TVCFでも放映されていたように「Macは安全」という神話や、Mac用のセキュリティソフトの価格が比較的高いという状況が普及を阻害していると分析、もっとも安価なダウンロード1年版を4,980円で提供することによってその現状を打破しようというものだ。

先にもお伝えしたように、昨今のネット犯罪はOSに依存しないインターネットを介したものが増えつつある。悪意ある者たちは、搾取できる者からとことん絞り尽くそうと知恵を巡らせている。そんな現在の状況を鑑みると、4,980円から12,800円という安価な価格設定に加え、WindowsとMacを自由に組み合わせて、合計3台までインストールできるというのはユーザーにとって非常に魅力的に映るのではないだろうか。

「ウイルスバスター2010」の製品ラインナップと価格。価格幅は4,980円から12,800円

「ウイルスバスター2010 +保険&PCサポート」の製品ラインナップと価格。価格幅は6,980円から16,980円

また、「ウイルスバスター2009」のユーザーは無料で「ウイルスバスター2010」へとバージョンアップできる点にも注目したい。『安心をひとつ上のステージへ』をモットーに、「ウイルスバスター」を使用しているユーザーに対してつねに最新のセキュリティ環境を提供している点も評価できる。悪意あるプログラムの脅威を理解し、そこに迫る危機を熟知しているトレンドマイクロだから、ここまでのアフターフォローを実現させたのだろう。販売本数第1位のベンダーを表彰するBCNアワードでは、「ウイルスバスター」がセキュリティソフトウェア部門販売本数で最優秀賞を受賞している。

無料で最新版のセキュリティソフトへとバージョンアップできるのは、ユーザーにしてみれば嬉しい限りだと言えよう

ユニークな点として、「ウイルスバスター2009」から導入された「保険&PCサポート」の存在も忘れてはならない。もちろん「ウイルスバスター2010」にも引き続き「保険&PCサポート」の設定が用意されており、クレジットカードが不正使用された場合に年間で最高100万円まで補償される。セキュリティソフトの存在に加え、保険が付与されることで二重の安心を提供するこのサービスは、パソコンを扱う者にとって心強い味方になるのではないだろうか。

初級者には「PCトラブルおまかせデスク」の存在も大きいだろう。電話やメール、リモートによって、365日年中無休でサポートが得られる、しかも、基本的な操作方法はもちろん込み入ったトラブルまでしっかりサポートしてくれるのは「ウイルスバスター」ならではのサービスだ。サポート対象は限られるものの、初級者がつまづきがちな、OSのトラブルシューティング、ハードウェアについての質問が行えるのは大きなメリットと言えよう。保険とPCトラブルサポート、このふたつのサービスがついて、ウイルスバスター2010と比べてたったの+2,000円という価格もユーザーにとっては嬉しいポイントではないだろうか。さらに、今年のバージョンからはMacへのサポートにも対応している。

1日あたりわずか+3.8円で二重の安心を得ることができる「ウイルスバスター2010 +保険&PCサポート」

『安心と快適なインターネットライフ』を実現するソリューションそれが「ウイルスバスター2010」の真の姿

総合セキュリティソフトという枠に止まらず、『安心と快適なインターネットライフ』を実現するソリューションを提供するという、新たな分野を切り拓いている存在。それが筆者の目に映った「ウイルスバスター2010」の姿だ。「クラウド・クライアント型セキュリティ」を具現化したレピュテーションやスマートフィードバック機能といった最新の脅威に対抗しうる技術が盛り込まれているのはもちろん、こと日本という独自の環境下で悪意ある者たちへつねに目を光らせている「リージョナルトレンドラボ」の存在によって、確かな安心を提供してくれる。

個人消費が冷え込むなか、8年連続のシェアNo.1、販売本数No.1という数字は、単に価格が安価であるから成し得たというものではない。信頼性、快適性、安全性。それらすべてを高い次元でまとめ上げたパッケージングの妙味に加え、保険やPCサポートといった"痒いところに手が届く"サービスがユーザーの支持を得たのだろう。まだウイルス対策ソフトを導入していない方は、ウイルスバスター2010のすべての機能を30日無料で試す事ができる30日間無料体験版をダウンロードしてみて欲しい。そして、実際に触れて、安心して自分のPCを任せられる相棒かどうか、じっくり吟味してみてはいかがだろうか?