ジェニファー・ハドソンやクリス・ドートリーといったアーティストを輩出した米国のオーディション番組『アメリカン・アイドル』。候補者は当然ながら、同様に注目を集めているのが審査員の動向だ。現在地方オーディション真っ最中のシーズン9で審査員のポーラ・アブドゥルがまさかの降板。その穴を埋めるのは誰になるのか、連日かまびすしい議論が交わされてきたが、ようやくポスト・ポーラが決定したようだ。

白羽の矢が立ったのは女性コメディアンのエレン・デジェネレス。2007年の第79回アカデミー賞のホストも務め、オプラ・ウィンフリーに肩を並べる司会者としても名声を欲しいままにしている51歳だ。

米国時間9日、昼放送のトーク番組『The Ellen DeGeneres Show』で審査員に決まったことに触れ、「この番組はやめないから安心して。早番と夜勤でがんばるから」と冗談を交じえながらオーディエンスに語りかけた。

『アメリカン・アイドル』のエグゼクティブ・プロデューサー、サイモン・フューラーは「エレンは長年、この番組のファンであり続けてくれた。そして彼女の音楽に対する愛情とアメリカ国民への理解は、きっと審査に独特の人間性を加えてくれるだろう」とコメントしている。

ポーラの降板後、ヴィクトリア・ベッカム、メアリー・J・ブライジ、アヴリル・ラヴィーン、シャナイア・トゥウェインらがゲスト審査員として登場していた。

エレンは『アリーmyラブ』のネル役で知られるポーシャ・デ・ロッシと同性愛結婚。twitterにも登録しており、そのフォロワーは300万人を超える。