スウォッチグループ ジャパンはこのほど、東京・新宿の伊勢丹新宿店にスイスの老舗時計メーカーであるブレゲの特設コーナーを開設した。同コーナーでは、ブレゲの設立者であるアブラアン・ルイ・ブレゲが2世紀以上も昔に生み出した、技術や芸術性を現代に伝えるコレクションの数々が紹介されている。

目玉の1つは、今春、スイス・バーゼルにて開催された「バーゼルワールド 2009」で発表された最新モデル「クラシック ミニッツリピーター(Ref.7637BB/12/9ZU)」。同製品では、ミニッツリピーターの素材に通常使用されているスティールではなく、新素材として18金を使用しているとのこと。同ブランドの特許技術を用いており、優れた音質で美しい音色を奏でるという。ケース素材は18金ホワイトゴールドで、サイズは42mm。ダイヤルは18金ゴールドで、手彫りギヨシェ模様銀色仕上げとなっている。手巻式で、パワーリザーブは40時間。価格は2,467万5,000円(予価)。

「クラシック ミニッツリピーター(Ref.7637BB/12/9ZU)」

もう1つの目玉である「キャリッジ・クロック(G6190/AG/12)」は、1796年に世界で初めて製作された旅行用のキャリッジ・クロック「ブレゲ No.178」のオマージュとして製作された製品。ダイヤルの素材にはシルバー925が使われており、手彫りギヨシェ模様銀色仕上げとなっている。サイズは高さ133×幅91×奥行き55mm、重さは1.63kg。手巻式のクロノグラフで、パワーリザーブは8日間。摂氏・華氏表示可能な温度計が付いている。価格は468万3,000円。

「キャリッジ・クロック(G6190/AG/12)」

なお、「No.178」は1798年4月にナポレオン・ボナパルトに購入され、エジプト遠征に持参されたことで知られている時計なのだという。

特設コーナーの開催は10月16日までで、「ブレゲの時を越えた素晴らしい世界を、多くの方に堪能していただきたいと思っております」(同社)としている。また、同コーナーでは展示だけでなく、販売も行われている。