パナソニックは10日、LED電球「EVERLEDS」シリーズを発表した。発売は10月21日を予定している。ラインナップは、E26口金に対応する一般電球タイプの60W形相当、40W形相当、E17口金に対応する小型電球タイプの40W形相当。それぞれ電球色相当と昼光色相当の2タイプが用意される。また、一般電球タイプの40W型は調光器非対応タイプのみ、60W形は、調光器対応/非対応の2タイプ、小型電球タイプは調光器対応タイプのみだラインナップされる。価格はオープンで、市場価格は、調光器対応対タイプが5,000円前後、非対応タイプが4,000円前後と予想される。

発表されたLED電球「EVERLEDS」のラインナップ

EVERLEDSシリーズは、高度な放熱技術の採用が大きな特徴。現在市販されているLED電球の多くは、ケース部分に放熱用のフィンが設けられている。しかし、今回発表されたEVERLEDSシリーズでは、そのような突起はなく、表面はフラットだ。同社によると、表面にアルマイト加工を施した事による放射率のアップ、LEDパッケージとケース部分の緊密な接合により、高い放熱効率を実現しているとのことだ。これにより、温度の上昇が抑えられ、LEDを高効率で動作させることが可能となっており、一般電球タイプの60W形では82.6lm/W、同じく40W形では85.0lm/W(1Wあたりのルーメン数)という、現時点での業界No.1の高効率を実現している。

また、ケース部分を薄型化したことにより、軽量化も実現。一般電球タイプは100g、小型電球タイプは50gという、業界最軽量の質量を実現している。これにより、使用されるアルミニウムの量も削減されているとのことだ。また、サイズも現時点で業界最小となっており、突起のないフラットなスタイル、さらに、E17口金にも対応したことから、従来よりも幅広い器具に適合させることが可能となるだろう。

放熱効率のアップで、LEDの温度上昇を抑え発高効率もアップしている

E17口金に対応するモデルもラインナップ。ミニクリプトン球や、ミニレフ球を使用する器具にも装着できる可能性が出てきた

左から、LED電球、電球型蛍光灯、白熱電球。消費電力に大きな違いがあるが、直下では、ほぼ同じ明るさを示す

ニュースリリースでは、直下の明るさは、60W相当/40W相当としているが、ランプ単体での明るさは、一般電球形40W形相当の電球色相当の場合、電球の20-30W形相当、昼光色相当で30W形、60W形相当の電球色相当の場合、電球の30-40W相当、昼光色では40-50W相当(調光器対応で昼光色相当のモデルは40W相当)、また、小型電球タイプは小型電球の25Wとしている。発表会場では、この写真のように、LED電球、電球型蛍光灯、白熱電球を並べて点灯させ、消費電力と明るさを比較していた。LED電球の直下の明るさは、ほぼ白熱電球に近いが、ボックス全体の明るさは白熱電球には届いていない。ダウンライトのような照明器具の場合には、想定した明るさが得られるだろうが、ランプ全体の灯りを利用するような照明器具の場合には想定した明るさが得られないというケースも考えられ、単純にすべての電球を、そのままLED電球に交換というわけにはまだ行かないようだ。