日本ビクターは9日、ウッドコーンスピーカーを搭載するオーディオ機器5製品を発表した。発表されたラインナップは、「EX-A150」「EX-AR7」「EX-AR5」のコンポ3モデルと、単品スピーカー「SX-WD150」「SX-WD30」。EX-A150は9月下旬、EX-AR7/5は10月上旬、SX-WD50/30は11月下旬の発売予定となっている。価格はオープンで、市場価格は、EX-A150が14万円前後、EX-AR7が12万円前後、EX-AR5が10万円前後、SX-WD50が6万円前後(2本1組)、SX-WD30が4万円前後(2本1組)と予想される。
新ウッドコーンスピーカーを、デジタルアンプ「DEUS」のバイアンプ駆動でドライブする「EX-A150」 |
ワンボディタイプのセンターユニットに、ハイグレードなフルレンジウッドコーンを組み合わせた「EX-AR7」 |
新モデルの特徴となっているのが、新ウッドコーンスピーカーの搭載。木の振動板は、その繊維方向に振動が伝わりやすい傾向がある。そこで、ウッドコーン自体とは、繊維の方向が違うシートを振動板に装着したのが新ウッドコーン。これにより、振動が均等に伝わるようになり、音が上下左右へ大きく拡がるようになったとのことだ。
EX-A150は、インテグレーテッドアンプ「RX-A150」と、DVDオーディオ/ビデオプレーヤー「XV-A150」に11cm径ウッドコーンウーファーと2cm径ウッドドームツイーターを搭載するスピーカーシステム「SX-WD150」を組み合わせたもの。RX-A150は4chのデジタルアンプ「DEUS」で、ウーファー/ツイーターをそれぞれダイレクトに駆動するバイアンプ方式が採用されている。また、XV-A150は、HDMI CECに対応しており、リンク機能を搭載するテレビとHDMIで接続した場合に、電源連動などが可能になる。
同じくワンボディタイプのセンターユニットに、2wayのウッドコーンスピーカーを組み合わせた「EX-AR5」 |
EX-AR5のスピーカー部分は、「SX-WD50」として単品販売される |
「SX-WD30」は「EX-AR3」のスピーカー部分 |
EX-AR7/5は、DVDチューナーアンプのセンターユニットに、EX-AR7では1wayの、EX-AR5では2wayのウッドコーンスピーカーシステムが組み合わされる。EX-AR7は、フルレンジウッドコーンのトップモデルという位置付けであり、スピーカーのボイスコイルのボビンに木を使用するほか、センターユニットには、防振のためのウッドトップベースも採用される。
スピーカーシステムSX-WD50は、今回発表されたEX-AR5のスピーカー部分を単品販売するもの。SX-WD30は、EX-AR3のスピーカー部分の単品販売。なお、SX-WD30は、新ウッドコーンスピーカーではなく従来のウッドコーンスピーカー搭載モデルとなっている。
なお、同社では発売前に、今回発表したモデルの試聴会を開催。試聴会は、9月18日(金)18:30~19:30(開場18:00)と9月19日(土)13:30~14:30の2回行われる予定で、開発責任者による製品説明も行われる。場所は、同社の丸の内ショールーム「ケンウッドスクエア・丸の内」。入場は無料だが、定員30名となっており、参加には事前予約が必要だ。