現在は、やや落ち着いた感がありますが、一時期、小麦粉の値上がりに伴い、パンの価格が軒並み上がりました。おうちごはん派としては、米に次ぐ主食の値上がりは痛い! が、そこでへこたれてしまうようでは、おうちごはんの道は閉ざされてしまいます。
「高くてパンが買えないなら、おうちごはんの本領を発揮して手作りしよう」と、"おうちパン屋さん"に転向する人が増えてきています。とはいうものの、手作りパンは、粉をふるったり、こねたり、発酵させたりと手間がかかり、ハードルが高いもの。そこで、思い切ってホームベーカリーを購入するのも手です。
ホームベーカリーなら、材料を測り、内釜に入れたら、スタートボタンをONして、あとは焼き上がりを待つだけ。生地をこねて、寝かして、発酵させて、焼くといったプロセスがすべてお任せです。食パン以外にも、ホームベーカリーの生地をこねる機能を利用して、あとは自力で作るなら、ロールパンや、中にチーズやハム、マヨネーズを挟んだ惣菜パン、フルーツ、チョコ、あんこを挟んだ菓子パンなどもおうちで作れます。また、最新のホームベーカリーには、ピザ、うどん、パスタの生地が作れる機能つきのものもあるので、お楽しみはどんどん広がっていくはず。気になる値段は、2万円が平均価格。
ホームベーカリーを買うほどではないという場合には、粉をふう手間や発酵させる時間なしで簡単に自家製プチパンを作ることもできます。
■材料(直径5~6cm 6個分)
- 薄力粉 100g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 塩 少々
- 砂糖 20g
- 牛乳 大さじ5
- サラダ油 大さじ1
- 薄力粉(手粉用) 適量
■作り方
(1)生地を混ぜる
ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖を入れ、粉をふるう代わりに泡立て器でよく混ぜる。牛乳とサラダ油を加えて、ゴムへらでさらによく混ぜる。粉っぽさがなくなってきたら、薄力粉をつけた手で軽くこねながら、生地の表面をなめらかにし、ひとまとまりにする。
(2)生地をまとめる
生地を円筒形にし、まな板の上にラップを敷いた上に乗せ、包丁で6等分にカットする。手粉をつけた手で1つずつ丸める。
(3)生地を焼く
天板にオーブン用シートを敷いて、丸めたパンの生地を間隔を空けて並べる。190℃に温めたオーブンで10~12分焼けば完成。
初めてでも、失敗なしで作れます。スコーンに近い食感なので、カフェオレやミルクティーと一緒にどうぞ。1度に6個は食べ切れないというときは、余った分をラップに包んで冷凍しておけば、長持ちします。
ラップごと電子レンジでチンすれば、ふわふわパンが復活。また、牛乳大さじ5を牛乳大さじ3、プレーンヨーグルト大さじ2にしたり、サラダ油の代わりにガーリックオイルやオリーブオイルを使うと、おいしさがワンランクアップするはず。
手作りパンの材料をお得に購入するなら、「粉やの息子」がオススメ。プロ使用の製パン材料が、業務用価格でネット購入できます。たとえば、国内産原料小麦粉 全粒粉 1kg=380円。別途、送料がかかりますが、プロが愛用するこだわりの小麦粉をおうちで使うことを考えれば、かなりお得なはずです。
手作りパンのいいところは、節約効果だけではありません。塩分、糖分を控えめにすれば、ヘルシーですし、無添加で安心です。なにより、焼きたてのパンが食べられるのはうれしいものです。パンが焼きあがる香ばしい香りが、キッチンから漂ってくると、幸せな気分をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
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