「セイコー スプリングドライブ スペースウォーク」記念限定モデル

セイコーウオッチは8日、世界で初めて宇宙で使用することを目的に開発された腕時計「セイコー スプリングドライブ スペースウォーク」と同じ仕様の記念限定モデルを、2010年1月下旬に全世界で発売すると発表した。販売数は限定100個で、裏蓋にはシリアルナンバーが刻印されるという。価格は262万5,000円。

「セイコー スプリングドライブ スペースウォーク」は、2008年10月に6人目の民間人として、国際宇宙ステーションに12日間滞在したリチャード・ギャリオット氏のために作られたもの。無重力環境下でも自動巻ウオッチとして機能したほか、2008年12月にロシア人宇宙飛行士によって行われた宇宙船外活動の際も、支障なく完璧に作動したという。

同商品のムーブメントは、正確ながら衝撃に強い"スプリングドライブ"を採用。完璧な気密性を誇るブライトチタン製ケースにより、過酷な環境からムーブメントを保護すると同時に、新開発の特殊素材を使用したパッキンを搭載し、宇宙空間の急激な温度変化にも対応したとのこと。

さらに約50mmの大型ケースながら、わずか90g(ケース本体のみ)の軽さを実現したほか、文字盤には発行塗料"ルミブライト"を採用し、通常の3倍以上の明るさを確保したという。また、大きめのボタンをケース上部の押しやすい位置に配し、厚い手袋を着用した時でも操作しやすいようにしたとのこと。このほかの主な仕様は、ストップウオッチ機能、10気圧防水、ナイロンバンド(長めのバンドも付属)など。

なお、記念限定モデルでは、宇宙で実際に使われた腕時計に搭載していない"ねじロック式りゅうず"を採用しているとのこと。

通常の3倍以上の明るさを確保

厚い手袋を着けた時でも押しやすい大きいボタン