JR東日本は7日、山手線にチョコレート色のラッピング車両を登場させた。1909年に「山手線」と名付けられてから100周年の記念企画で、当時の塗装を再現したとのこと。該当車両はE231系の11両1編成で、12月4日まで運行される。なお、同車両はチョコレート色にちなみ、チョコレートメーカーの明治製菓とタイアップしている。
山手線は1901年に品川 - 赤羽間の「品川線」と池袋 - 田端間の「豊島線」を統合した際の路線名とのこと。その後、1909年に大崎 - 大井連絡所間の貨物支線を統合し、正式名称として定められた。路線名としての山手線は品川を起点とし、渋谷、新宿経由で田端が終点となる。田端 - 東京間は東北本線、東京 - 品川間は東海道本線に専用線路を使って乗り入れる形となって現在に至り、環状運転する電車を「山手線」と呼ぶようになった。
山手線の電車は当初はすべてチョコレート色で、正式には「ぶどう色2号」で塗装されていた。1961年から投入された101系はカナリアイエローとなり、1963年からはウグイス色(黄緑)に統一された。1985年にステンレス車体の205系が導入されると、銀色のボディにウグイス色の帯を入れるスタイルとなり、現在の231系もほぼ同一のデザインを踏襲しているという。