NTTドコモ、アルカテル・ルーセント、エリクソン、富士通、日本電気、ノキア・シーメンス・ネットワークスの6社は、IMS(IP Multimedia Subsystem)通信方式のネットワークで付加価値サービスを実現する共通の技術仕様を作成。共同で実施した実証実験に成功したと発表した。

今回6社が作成したのは、IMS通信方式のネットワーク内に、画像処理などのデータ処理装置を設置することで、IMSサービスの拡張を実現した技術仕様。これにより、送信者が送った写真を、ネットワーク上で多様な画像変換を加えて相手と共有したり、日本語のテキストメッセージを、ネットワーク上で英語に変換して相手に届けるなどのサービスが簡単に実現できるようになるという。

今回発表した技術仕様により実現できるIMSサービスのイメージ

6社は、今年8月に本技術仕様にもとづいたネットワークシステムを構築し、実証実験を実施。正常に動作することが確認できたことから、移動通信業界全体の発展を目指す「GSM(Global System for Mobile Communications)アソシエーション」において、新たな技術仕様の1つとして策定されるよう活動している。

なおこの活動は、GSMアソシエーション内の、IMSサービスに関する仕様を策定し、事業者間での相互接続およびベンダ間の相互運用の確立を行っている「RCS(Rich Communication Suite)グループ」にて行われている。