ソニーは7日、液晶テレビ「ブラビア」の新シリーズ「ZX5」の2製品「KDL-52ZX5」「KDL-46ZX5」を発表した。発売は11月20日を予定している。価格はオープンで、市場価格は、52V型のKDL-52ZX5が65万円前後、46V型のKDL-46ZX5が55万円前後と予想される。
ZX5シリーズは、エッジライトLEDを採用する薄型のディスプレイ部分と、メディアレシーバーの2つの部分から構成される。パネルの最薄部は、16.6mm(52V型)、15.8mm(46V型)。メディアレシーバー部には、デジタルチューナーが1基搭載されているほか、4系統のHDMI入力、2系統のD端子など、入出力端子が配置される。ディスプレイとメディアレシーバー間は無線伝送が可能で、ディスプレイ部分は、壁掛けスタイルなど、自由なセッティングが楽しめる。
同社では、昨年11月に超薄型セパレートタイプの「KDL-40ZX1」を発売しており、今回発表されたZX5シリーズは、KDL-40ZX1の画面サイズを拡大し、機能面を向上させたもの。なお、KDL-40ZX1は今後も並売される。
ZX1とZX5との大きな違いは、まず、倍速表示技術であるモーションフローの変更。倍速120Hzから4倍速240Hzへと引き上げられ、より動画表示性能がアップしている。映像エンジンは従来の「ブラビアエンジン2」から、「W5」「F5」シリーズに使用されている「ブラビアエンジン3」に変更。カラーエンハンサなどが追加されたほか、色再現性、精細感などがアップしている。また、従来モデルでは無線伝送時には1080iまでの対応だったが、ZX5では1080pへも対応した。
それ以外にも、アクトビラビデオ・フルへの対応(ZX1はアクトビラビデオまで)、Felicaポート搭載の「お気楽リモコン」リモコン(Edyカード、eLIOカード、おサイフケータイなどに対応し、アクトビラなどの決済に使用可能)、AVC型式の動画に対応したソニールームリンク機能の搭載など、機能面で向上している部分は多い。
音声出力は、10W×2で、従来モデル同様「S-Force フロントサラウンド」も採用される。従来は、フルレンジ×4+ウーファー×1という構成だったスピーカーは、左右チャンネルともツイーター×1+フルレンジ×1の構成になった。
KDL-52ZX5 | KDL-46ZX5 | |
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パネル解像度 | 1920×1080 | |
有効画面寸法 | 幅115.2cm×高さ64.8cm | 幅101.8cm×高さ57.3cm |
入力対応信号 | 1080p/1080i/720p/480p/480i | |
消費電力 | ディスプレイ部:218W/メディアレシーバー部36W | ディスプレイ部:198W/メディアレシーバー部:36W |
年間消費電力量 | 209kWh/年 | 180kWh年 |
ディスプレイ部サイズ | 幅127.1cm×高さ79.9cm×奥行き5.9cm | 幅113.4cm×高さ71.8cm×奥行き5.8cm |
メディアレシーバー部サイズ | 幅43.0cm×高さ6.8cm×奥行き28.2cm | |
ディスプレイ部質量 | 28.2kg | 22.7kg |
メディアレシーバー部質量 | 4.1kg |