楽天証券は4日、個人投資家の投資動向をレポートした「楽天DI」の8月分を発表した。「楽天DI」では毎月、同社に総合取引口座を持つ個人投資家からアンケート形式で動向を集計し、その結果を発表している。
日経平均に関するDI(「強気」から「弱気」の回答を引いた数値)をみると、短期見通しは△8.59と前月比で14.28ptsも低下し弱気転換。3カ月先を考える中期見通しは+2.86で、プラス評価ながらも「この半年間では過去最低」(同社)。今年2月末の水準をやや上回る程度にまで後戻りしたという。
今後注目する投資先では、中国市場の人気が低下。ロシアやインドといった新興国の人気も離散した。BRIC’sでポイントを伸ばしたのは唯一ブラジルだけ。米国市場の人気はやや回復傾向にある。
今後注目する投資商品については、今月はあまり目立った変化はなく「3月初めからおおよそ半年間続いた底値からの反転動向が、やや変化の兆しを見せ始め、そうした流れを敏感に汲みとったからこそ、注目する投資対象に大きな変化が現時点では現れなかったのでは」(同社)としている。