メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツの最高級セダン「Sクラス」に改良を施すとともに、輸入車初のハイブリッドモデル「Sクラス HYBRID ロング」を追加し、9月3日より発売する。価格は1050万円から3040万円。なお「Sクラス HYBRID ロング」は正規輸入車初のエコカー減税対象車となる。
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メルセデス・ベンツ HYBRID ロング |
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新しいSクラスはフロント、リア、ドアミラーなどのデザインを一新。LEDナイトドライビングライト、LEDリアコンビネーションランプも採用した。
ステアリングの舵角に応じてギア比が変化する「ダイレクトステアリング」を標準装備し、直進安定性と低速走行時の取り回しを両立した。また、コーナリング時にブレーキを用いて車両姿勢をコントロールする「トルクベクトリングブレーキ」を装備。さらに高速走行時に横風を検知して荷重配分を制御し、安定させる横風制御機能を搭載した。
安全性の面では、車線を逸脱するとステアリングが振動してドライバーに注意を促す「レーンキーピングアシスト」、長時間走行時にドライバーの疲労や眠気を検知して注意を促す「アテンションアシスト」、赤外線カメラによって夜間でも前方90mまでの画像を映すとともに歩行者を認識する「ナイトビューアシストプラス」を装備した(一部モデルは非装備)。
Sクラス HYBRID ロングは、国土交通省による「平成17年排出ガス 基準75%低減レベル」および「平成22年燃費基準+25%達成」の認定を獲得しており、エコカー減税対象車として自動車取得税と重量税が100%減免される。
パワーユニットは3.5L(リッター)V型6気筒ガソリンエンジンと新開発ハイブリッドモジュールの組み合わせ。エンジンとトランスミッションの間に置かれた薄型の電気モーター、量産ハイブリッド車初のリチウムイオンバッテリーなど、徹底した小型軽量設計により重量増を抑えた。
最大160Nmの小型電気モーターは、発進時や加速時などにガソリンエンジンをサポートする一方、減速時には回生ブレーキとして機能する。さらに、減速して15km/hを下回るとエンジンが停止し、アイドリングストップ状態となる。その結果、「S350」に比べて燃費は約30%向上し、11.2km/L(10・15モード)となった。
リチウムイオンバッテリーは、従来のカーバッテリーと同様にエンジンルーム内に設置されるため、トランクスペースは通常のガソリンモデルと同じ容量を確保。また、バッテリーの充電状態やモーターのアシスト状態はメーターパネル内にリアルタイムで表示される。
