本田技研工業は3日、燃料電池自動車「FCXクラリティ」を出光興産および岩谷産業に納車したと発表した。同社は2008年11月よりリース販売を開始。既に納車済みの内閣府、環境省、帝都自動車交通に続く納車となった。水素と酸素の化学反応により発電を行いモーターで走行する燃料電池自動車は、走行中にCO2を全く排出しないため究極のエコカーと言われている。
同車を導入した2社は、燃料電池自動車の普及に向けた水素供給インフラ整備を推進する活動を行なう「水素供給・利用技術研究組合」の参加企業。2社は「FCXクラリティ」の一世代前にあたる「FCX」をリース購入しており、今回の納車は「FCX」が更新時期を迎えたことによるもの。出光興産では水素を供給する水素ステーションの整備に向けて同車を通常業務や試乗会などのイベント、実証試験などに利用していくとし、岩谷産業でも水素インフラ整備に向けた情報発信や正しい知識の普及活動、啓発活動などに有効利用するとしている。
なお、同車はツインリンクもてぎ(栃木県)で9月17日~19日に開催される「2009 IRL インディカー・シリーズ第16戦 ブリヂストン インディジャパン 300マイル」でオフィシャルカーとして採用される。