エリクソンとイー・モバイルは3日、東京、横浜、名古屋、大阪などの大都市圏でのネットワークのアップグレードと拡張に関する契約に調印したと発表した。これには、受信最大21Mbpsのデータ通信が可能なHSPA+サービスのネットワークも含まれている。

HSPA+サービスは、W-CDMAの高速化規格で、従来のHSDPA/HSUPAをさらに高速化したもの。下り最大21.6Mbps/上り最大11.5Mbpsのデータ通信が利用できる。イー・モバイルでは、同サービスを2009年7月24日に開始した。

エリクソンは、イー・モバイルの既存WCDMA/HSPA無線アクセスネットワークをHSPAでアップグレードさせるプロジェクトや、ネットワーク展開サービスの主要なサプライヤとなっている。

エリクソンの日本法人である日本エリクソンの代表取締役社長 フレドリック・アラタロ氏は、今回の調印について、「イー・モバイルの21Mbpsのサービスが始まり、モバイル・ブロードバンドのユーザ・エクスペリエンスが大幅に向上して、新しいビジネスチャンスが切り開かれるものと確信している。このように画期的なサービス開始の一端を担うことができたことは、エリクソンにとって大きな誇り。今後も最新の技術とサービスを用いてイー・モバイルをサポートしていく」と話している。