ポルシェ ジャパンは、限定モデル「911スポーツ クラシック」の受注を9月30日より開始する。日本国内での販売は12台限定で、車両本体売価格は2740万円。また、競技車両の「911 GT3カップ」も公開された。
911スポーツ クラシックは、後輪駆動のカレラSをベースにしたスペシャルモデル。リアがワイドトレッド化され、リアフェンダーは44mmワイドになっている。さらに、リップスポイラーを備えたフロントエンドと、1973年型「カレラRS 2.7」のダックテールをイメージした固定式リアスポイラーが外観上の特徴。
搭載されるエンジンは、ダイレクト燃料噴射(DFI)を採用した3.8L(リッター)水平対向6気筒。新開発のレゾナンス(共振)インテークマニホールドを採用し、最高出力は通常の911カレラSよりも23PS向上した408PSを発生する。トランスミッションは6速マニュアルのみ。そのほか、ポルシェ セラミックコンポジット ブレーキ(PCCB)、車高が20mm低く設定されるPASMスポーツシャシー、リミテッド スリップ リアディファレンシャルなどが採用されている。
インテリアでは、ポルシェ初採用となる帯状のスムースレザーと編み糸で作られたウーブンレザーが特徴。ライトグレーのパイピングとともに新開発のアダプティブスポーツシートのシートセンターやドアパネルに採用された。
同モデルは2009年のフランクフルトモーターショーで発表された。250台のみの限定生産となり、日本へは12台が割り当てられた。導入時期は未定。
911 GT3カップはポルシェ カレラカップやGT3カップチャレンジなどのレースに参加するための競技車両。毎年改良が行なわれており、今回フランクフルトモーターショーで2010年モデルが公開された。日本での価格は1995万円で、10月末以降の納車となる。
新しい911 GT3カップは、初めて「911 GT3 RS」をベースとし、大幅な軽量化が図られた(車両重量1,200kg)。エンジンは先代よりも排気量が0.2L増え3.8リッターとなり、最高出力も30PSアップした450PSを発生する。シーケンシャル6速トランスミッションが組み合わせられる。
外観では、現行911から流用されたデイタイムドライビングライト、ワイドなフェンダー、大型で高い位置に取り付けられたリアスポイラー、エアベント開口部を備えたリアエアダム、LEDテールライトなどが特徴。