JR東日本は2日、2010年夏より京葉線にE233系車両を導入すると発表した。E233系は既に中央快速線、京浜東北線などで使用されているが、京葉線では新たにモバイルWiMAXによる車内提供情報の更新に対応する。
E233系は、2006年12月に中央快速線で営業運転を開始したのを皮切りに、京浜東北線や東海道本線(東京-熱海)などに投入されてきた同社最新の主力車両。床面を下げてホームとの段差を小さくするなど「人にやさしい」車両を目指したほか、主要機器を二重化して故障による輸送障害の低減を図った。
京葉線に導入される車両の仕様は既に運転中のE233系と基本的に共通だが、モバイルWiMAXに対応した通信機能を新たに搭載し、扉上部の液晶画面に表示するニュース等をより広いエリアで更新することが可能となった。表示内容自体は従来と同じだが、これまでは特定の駅などでしかコンテンツをダウンロードできなかったため、新しい情報の更新が反映されまでタイムラグがあった。新車両ではモバイルWiMAXのサービスエリア内であればどこでもコンテンツをダウンロードできるので、最新の情報をいち早く提供することが可能となる。
2010年夏から250両を順次導入し、同線のほか直通する外房線(千葉-勝浦)、内房線(蘇我-上総湊)、東金線(大網-成東)も走行する。現在使用されている201系および205系車両は廃車、209系は8両編成化して武蔵野線に転用となる予定。