Nokiaは9月2日、Nokia World 09において同社初のミニノートPC「Nokia Booklet 3G」の詳細を明らかにした。OSにWindows 7を採用。Nokiaならではのハードウエア設計との組み合わせで、新たなモバイル体験を実現する。今年第4四半期に複数の市場で発売される予定で、価格は575ユーロ(約75,000円)だ。

携帯大手のNokiaが手がけるミニノートだけに、Booklet 3Gは常に持ち歩くための設計になっている。CPU/ チップセットにIntel Atom Z530 (1.6GHz)/ Poulsbo US15Wを採用してファンレスデザインを実現した。本体サイズは264×185×19.9ミリで、重量は1.25キロ。バッテリは16セル(56.8Wh)のリチウムイオン。交換可能だが、バッテリ駆動時間が最大12時間となっており、同社は「充電して、出かける。電源アダプタを持ち歩く必要はない」とアピールしている。

メモリは1GB DDR2(533MHz)が組み込まれている。ストレージは記憶容量120GBの1.8インチ/5ミリのシリアルATA HDD (回転数: 4200rpm、8MBキャッシュ)。さらにSDカード・スロットを備える。ディスプレイは10.1型で、液晶解像度は1280×720。AppleのMacBook Proと同じように表面がガラスで覆われている。I/Oポート類は、USB 2.0×3、HDMI 1.2出力、OMTPヘッドセットをサポートするオーディオ出力など。

通信機能は、802.11 b/g/n、Bluetooth 2.1+EDR、3G/ HSP。SIM/USIMスロットを通じて、SIMカードのホットスワップが可能。

130万画素カメラ、マイク、Assisted-GPS機能などを装備。加速度センサーを内蔵する。キーボードはキーピッチ17ミリのUS版(78キー)と16.7ミリのUK版(79キー)の2つが用意される。

Windows 7とAssisted-GPSの組み合わせにより、Booklet 3Gは"Windows Sensor and Location Platform"によるロケーションベースのコンピューティングに対応する。またWindows 7では、セルラーモデムがWi-Fiネットワーク同様に標準的な接続として処理されるなど、モバイルブロードバンド機能が強化点の1つとなっている。MicrosoftのBrandon LeBlanc氏いわく「Nokia Booklet 3G + Windows 7 =最高のモビリティ」だ。このほかBooklet 3Gには、Ovi Suite 2.0、Nokia Music for PC、Ovi MapsなどのNokiaサービスが統合されている。