東京証券取引所(以下、東証)は1日、インターネット上で有価証券オプション取引の疑似体験ができる「有価証券オプションシミュレーター」の一般公開を開始した。誰でも無料でアクセスが可能となっている。
有価証券オプションは、ある時は株価下落時の保険として、ある時は資金効率重視のハイレバレッジな取引手段として、またある時は相場予測に基づくストラテジー投資の実現手段として、様々な使い方ができる商品として注目を集めている。
東証有価証券オプションシミュレーターは、投資家に有価証券オプション取引等への理解を促すことを目的に、シンプレクス・インスティテュートの協力を得て開発されたシミュレーションサイト。仮想の投資資金を元手にヴァーチャル市場で有価証券オプションの売買を行い、取引の開始から決済・権利行使までの一連の流れや、株価変動に応じた実際のオプションの値動きを体験できる。
また、経済事象やイベントの異なるシナリオを複数用意しており、オプション投資初心者から上級者まで習熟度に応じて、オプション取引の実際を楽しむことができるという。さらに最後のシナリオでは、このシミュレーションサイトでの最高利益額も公表される。
利用するには、こちらのサイトにアクセスして会員登録を行い、登録情報でログインする。なお、シミュレーションの利用にはSilverlight をインストールする必要がある。
東証は今後、無料セミナーの開催などを通じ、投資家への学習機会提供を継続して行っていくとしている。