UIがリフレッシュされたOpera 10

ノルウェー企業のOpera Softwareは1日(現地時間)、「Opera 10」を正式リリースした。ダウンロードサイトから各プラットフォーム対応版が無償で入手できる。対応OSはWindows、Mac OS X (ユニバーサルバイナリ版含む)、Linux。レンダリング速度など全体にパフォーマンスが向上しているほか、新機能Opera Turboにより低速ネットワークでも快適にWebブラウジングできる点が特徴となっている。

Opera 10ではUIが全体にリフレッシュされており、特にタブを引き下げてサイズをカスタマイズしたり、タブの中身をページを開かずに確認できるようになっている。また新規タブを開くと登場するスピードダイヤルはグリッドの表示個数の変更が可能になっており、従来の3×3だけでなく、画面サイズや縦横の比率に合わせて自由にカスタマイズできる。またスピードダイヤルの背景には好きな壁紙を貼り付けることも可能だ。

スピードダイヤルは格子サイズや背景を自由にカスタマイズ可能

Opera Turboの設定メニューを開いたところ。低速回線では同機能を有効にすると高速動作する。逆に高速回線では機能をオフにしたほうが速くなる。Opera Turboの動作状況はブラウザウィンドウの左下に表示されている

スピードも向上しており、Gmailのような高い負荷をもたらすWebアプリケーションでもより高速動作が可能となっている。同社によれば、Opera 9.6時代と比較して40%ほど高速化を達成しているという。メモリ使用量も環境に合わせて最適化されるようになっており、例えば搭載メモリが少なければ少ないメモリでも動作するようになり、メモリに余裕があればより高いパフォーマンスをもたらす形で動作する。

そして今回の最大の特徴がOpera Turboとなる。これはWebサーバ側で特殊な圧縮処理を施すことでWebブラウザへの転送データを減らし、例えば3G携帯や低速なインターネット接続回線でも快適にWebブラウジングが可能になるものだ。Operaによれば、このTurbo機能を有効にすることでライバル製品と比較して最大8倍の加速効果を得られるという。Opera Turboの詳細については同社が公開しているデモ動画がYouTubeにアップロードされているので確認してほしい。