日立グローバルストレージテクノロジーズは1日、モバイル向けHDDの新製品として、回転数7,200rpmで記憶容量500GBを実現した2.5インチSATA HDD「Travelstar 7K500」の出荷を開始したと発表した。従来製品と比べ1.5倍の大容量化と約16%の性能向上を図り、動作時の耐衝撃性および低消費電力動作も特徴という。
盗難リスクなどに対応するため、HDDとしてのデータ保全機能であるBulk Data Encryptionをハードウェアベースで実現しており、オプション機能として搭載できる。同機能を有効にすると、HDDはシステムから送出されるすべてのデータを暗号化して書き込み、読み出し時は、HDD内のデータを複合化してシステムに送る。HDDがデータの暗号化と複合化を行うため、システム性能への影響がないとされる。
ラインナップは容量別に500GB/320GB/250GB/160GB/120GBの各モデルを用意。主な仕様は、インタフェースはSATA 3Gb/s、バッファ容量は16MB、データ転送速度は最大1245Mb/s。消費電力はStart Up時が最大5.5W、Seek時が平均2W、Read/Write時が平均1.8W、Performance idle時が平均1.7W、Sleep時が0.1W。騒音値はSeek時が2.8bels、idle時が2.5bels。耐衝撃は動作時で400G(2ms)、非動作時が1000G(1ms)。
本体サイズはW70×D70×H9.5mmで、重量は2プラッタモデルが115g、1プラッタモデルが95g。1プラッタ/2プラッタモデルとも、厚さは9.5mmに抑えられている。
また、ブレードサーバやネットワークルータなどの連続稼動システムに対応する追加モデルを、160GBから500GBのラインナップにて、11月から出荷開始する予定も発表されている。