女優の藤原紀香が31日、東京・青山で行われた『藤原紀香"Smile Please!"×OPPAI PROJECT 写真展』のトークショーに出席した。
国際NGOのセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)が実施する『~母乳で赤ちゃんを守る~OPPAI PROJECT(オッパイ・プロジェクト)』の事業地を視察するため、8月半ばにベトナムを訪れたという藤原。「赤ちゃんを母乳で育てるのが当たり前と思っていたのに、現地では母乳育児の普及率が16%しかなく、その理由が、『昔からの慣習だから』『母乳は濁っているから成長が遅くなる』と言うんです。お母さんも、出産から3日後には40℃を超える炎天下で畑仕事をしなければならず、赤ちゃんは生後間もなくお粥や重湯などで育てられます。そのため5歳未満の子たちの栄養不良率が高く、死亡率も平均を上回っているのが現状です」と現地の様子を報告した。
彼女が訪れた地域では、完全母乳育児プログラムの実施により、当初16%だった母乳育児の普及率が、08年には60%に上昇したという。「ある家庭では、長女が生まれた時には母乳で育てなかったため、毎日のようにお腹を壊していたと言うんですよ。でも2人目のお子さんから、スタッフに教わった通り母乳で育てた結果、お腹も壊さず健康に育っているそうです。おっぱいって本当にすごいですよね!」と母乳育児の大切さを実感した藤原。「私たち先進国のできることは、間違った慣習が定着した地域の人たちに正しい知識を伝え、実感してもらうことではないかと思います」と述べていた。
報道陣から「現地の子供たちを見て、ご自身も子供が生まれたら母乳で育てたいと思ったのでは?」と質問された藤原は、「子供に恵まれたら母乳をあげたいと強く思ったし、ベトナム滞在を通じて、どんな薬よりも母乳が子供たちに免疫を作ってくれると実感して、母乳のすごさを実感しました」とコメント。一方で母親の大変さも痛感した様子で、「母親は仕事や育児のために自分の体も気遣わないといけないし、母は偉大だとあらためて感じました」と感慨深げだった。
『藤原紀香"Smile Please!"×OPPAI PROJECT 写真展』は東京・青山のAo<アオ>13F特設会場にて9月10日まで開催中(入場料 \300)。