会議やセミナーの内容を、ICレコーダなどで録音する人は少なくないだろう。OneNoteでは、OneNote内から音声の録音機能を呼び出すことができ、録音しながらメモを取ることができる。そして、OneNoteの場合はメモを書いた時点を個別に記憶しており、あるメモをクリックすると、そのメモを取った時点から録音データを再生できるという機能を持つ。
タスク管理においては重要度と緊急度それぞれの高低で仕分けし、高い順から処理していく手法がある。Outlookなどのスケジューラでタスクの優先順位を振り分け、順次処理していく人が多いだろう。OneNoteはタスク機能も備えており、この機能とOutlookとは連携可能なのだ。
4象限に分類するタスク管理手法。重要度(左右)、緊急度(上下)で4つに分け、自分が現在抱えているタスクを割り当てていく。タスクは自由に移動が可能だ |
OneNoteのタスクを、Outlookと自動連携できる |
この他の活用例として、PCの操作マニュアルの作成、コンピュータ系専門学校の授業で使用する教材、電気設備工事の配線打ち合わせなど“ありがち”な例に加えて、デジカメで撮影した写真に手描きメモを書き加えると、操作マニアルも簡単につくれるという。
OneNoteは従来、Officeファミリの一群ではあっても独立したパッケージであったため、ExcelやPowerPoint、Wordなどの“エース級”アプリと比べて知名度・利用度とも低いといわざるをえない。
しかし、筏井氏によると次期Officeである「Office 2010」からは、OneNoteがStandardエディション以上に含まれるという。
タブレットPCでの利用がベストながら、在来型(キーボードタイプ)のPCであっても情報を一元管理しつつビジネスに有効活用できる。OneNoteに、そのような可能性を感じさせる1時間強のセミナーであった。