イベント終了後、スミット ダーワン氏は、プレス向けのインタビューを受けた。
シトリックスは今年の1月、インテルのvProテクノロジを利用したベアメタル製品を開発することを表明したが、そのことについて、スミット ダーワン氏は「インテルの独占的な契約を結んでいるわけではないので、将来的にはAMDとやっていく計画を持っている」と語り、そして、最初の製品を今年の年末までにリリースことを明らかにした。
また、製品の提供形態については、「予め工場でXenClientをプレインストールした状態で出荷できないかと考えているが、どのパートナーから出荷されるかについては公式には明らかにしていない。ただ、パートナーの関心は高い」と述べた。
マイクロソフトの提供するTerminal Serviceはもともとシトリックスが開発したもので、これまでマイクソフトとは、ずっと協力関係にあったが、Windows Server 2008 R2では、マイクロソフト自身もVDIに力を入れ始めている。
今後の両社の関係ついて尋ねたところスミット ダーワン氏は、「マイクロソフトとの関係は5年前と比べると変わってきた。しかしながら、5年前よりも関係はよくなっている。それは、両者がVMwareという共通の競合に直面しているからだ。そのため、両社は補完しながら協力してソリューションを提供していかなければならない。Windows Server 2008、Windows 7、Hyper-V、VDIは優れたプラットフォームだが、デスクトップの仮想化については管理に関する知識や、ユーザー体験に関する知識も必要だ。そのため、マイクロソフトでは、VDIとともにXenDesktopを使うことを推奨しており、HDXをVMwareに対する差別化のキーテクノロジーと考えている」と述べた。
パブリッククラウドを利用するコンシューマユーザーもビジネスターゲットとして意識していくのかという質問に対しては、「エンタープライズユーザーのデスクトップ仮想化についての関心は、今もプライベートクラウドが中心であり、我々は、ユーザーが望まないソリューションを提供していこうとは思っていない。したがって、軸足はプライベートクラウドだが、ユーザーによってはパブリッククラウドに関心を持っており、一部のパートナーとは検討している」と述べた。