ソフトバンクモバイルは31日、同社の汐留本社において「S-1バトル」8月の月間チャンピオンの発表と表彰式を行った。

S-1バトルとは、ソフトバンクが主催するお笑いのコンテスト。ソフトバンク携帯電話ユーザーの投票によって月間チャンピオン(賞金1,00万円)が決まり、月間チャンピオンたちによる最終決戦で年間チャンピオン(賞金1億円)が決まる。

同社マーケティング本部副本部長の蓮実一隆氏によって発表が行われると、COWCOWよしが衝立の後ろから登場。表彰式が行われる前に、会場のモニターで受賞作品のダイジェストが流された

8月のS-1バトルでは261本の映像作品の中から、決勝ステージに4組4作品が進出。最終的にCOWCOWよしの、「テニスの得点係ジョン」が選出された。投票総数は91万3,282票、決勝ステージの得票順位はCOWCOWよし、次長課長河本、千原ジュニア・ケンドーコバヤシ、フットボールアワーの順だった。

壇上では、月間チャンピオンのトロフィーと1,000万円の賞金、ベレー帽をかぶった「しゃべるお父さんBIGストラップ2」が贈られた。ストラップのお父さんから「脇が甘い」、「分かる人には分かる」などのメッセージを受け取ったよしは、「あまり良い言葉じゃない感じ」とコメント

司会者との質疑に答えるよし

受賞した気持ちを聞かれると、「作りこんだ作品ではなくて、一番労力がかかっていなかった作品でチャンピオンになってしまったので、ちょっと複雑な気持ちなんです」と述べた。受賞作品は「LIVE STAND 09」で行われた公開収録のもの。もともとこのライブには別のネタを用意していたが、客の多さに驚いて急遽、「テニスの得点係ジョン」のネタに切り替えたというエピソードも明かした。

1,000万円の使い道を聞かれると、「本当に良いんですか?ちょこっと舞台に出ただけですよ」を連発した後、「嫁のためにアルファードを買おうと思います」。現在、乗っている車は次長課長の河本(よしの後輩にあたる)の奥さんが乗っていた車を譲り受けたものなので、これを早く打破したかったのだという。

フォトセッションの様子と、囲み取材で記者の質問に答えるよし

ちなみに受賞後、よしの奥さんが河本の奥さんに優勝の報告をしたところ、「返事は返ってきたけど、絵文字が少なかったわ」と話していたという。河本も決勝まで残っていたので悔しかったのではないか、と明かし、会場の笑いを誘った。年間チャンピオンへの挑戦権を獲得したよし。1億円を手にしたらどうするかと司会者に聞かれると、「もうワンランク上の車が買えるかな」と話した。

その後、会場ではプレスのためにフォトセッションと囲み取材が行われた。記者に再び1,000万円の使い道を聞かれたよしは「相方にいくらかと、嫁にアルファード。自分には20万円くらいで良いです。あとは結婚式を挙げていなかったので、その費用に使いたい」と具体的な使い道を口にした。また、年間チャンピオンの賞金1億円も視界に見えてきましたが、と水を向けられると、「下北沢に劇場を作って、なかなか表に出て来られない吉本の芸人と一緒にライブをやっていきたい。ただ、吉本からものすごい怒られると思うんですけど……」と明かした。ただ、これは吉本から独立したいという意味では全くないそうで、これからも吉本で頑張るとのことだった。

次回のS-1バトルには、コンビでネタをやって出品したいという。「コンビだと取り分が1人500万円になってしまうのでは」との問いかけには、「1,000万円だと税金で引かれる割合も多いみたいなんです。500万ずつ入った方が実はあまり引かれないという……。話がリアルで申し訳ないんですけど」と答えた。

最後に、票を入れてくれた人たちに本当に感謝していますと述べて、取材会場を後にした。