キヤノンマーケティングジャパンは28日、電子辞書「wordtank」シリーズの新モデル「S500」を発表した。発売は9月11日で、価格は、2万5000円(税別)。
S500は、114gという、カラー液晶を搭載した電子辞書としては、業界最軽量を実現したモデル。本体サイズも、幅75mm×奥行き140mm×厚さ16.3mmと、片手に収まるサイズだ。このような、超小型の電子辞書というと、デジタルモノ好きのためのガジェットかと思われる方も多いだろうが、S500は、そういった方向性の製品ではない。最近の電子辞書では、100を越えるコンテンツの収録や、多機能性などが売りとされている製品が多い。ところが、同社で調べたところによると、実際のところ、そこまでの機能を必要としていないという人がかなりの割合になったそうだ。そこで、辞書としての必要な機能のみに絞り込んだシンプルで低価格なモデルということで作られたのが、このS500。収録されているコンテンツは、「広辞苑第六版」と、学習研究社の監修した「漢字辞典」「英和辞典」「和英辞典」、「百科事典マイペディア」の5本のみとなっている(なお、機能を絞り込んだとはいっても、辞書として検索や調べものをする際に使用されるマーカー機能や逆引き検索などは搭載している)。さらに、シニア層も含めた幅広い年齢層をターゲットとするため、あえて、50音配列のキーボードも採用している。このコンパクトなボディに、50音配列キーボードを搭載したことで、キートップのサイズは5mm×5mm程と非常に小さいが、押し間違いを少なくするために、キーの固さなどが調整されているとのことだ。
ディスプレイは2.4型(幅50.8mm×高さ38.2mm)で、解像度は320×240ドット。文字のサイズは16/24/48ドットで調整可能。バッテリーは、単4形×2本で、電池寿命は約80時間。ニッケル水素充電池も使用可能だ。