ソニーは26日、BDプレーヤー「BDP-S360」とデジタルアンプ「S-Master」を採用する5.1chホームシアターシステム「HT-SF360」を発表した。価格はオープン。BDP-S360は9月5日発売で、市場価格は3万円前後。HT-SF360は9月19日発売で、市場価格は10万円前後と予想される。
BDP-S360のポイントは、新ドライブの採用による、読み取り精度の向上。同社のプレーヤーには、BD用とDVD/CD用の2つのピックアップレンズを装備する自社製ドライブの「プレシジョンドライブHD」が採用されている。新モデルでは、このドライブを改良し、動作時の温度上昇を抑え、安定動作を実現した。また、3軸補正技術により、ディスク読み取り時の角度のずれにも対応。欠落なく信号を読み取ることが可能となっている。
独自のアップスケーラー「プレシジョンシネマHDアップスケール」も採用。プレシジョンシネマHDアップスケールでは、上下だけでなく、斜め方向の画素も参照して画素補間を行うことで、ノイズの少ないプログレッシブ映像を出力することができる。DVDなどのSD映像だけでなく、地上デジタル放送の番組を録画した映像も1080/60pで出力可能だ。24p True Cinemaや、Deep Colorにも対応しており、これらに対応したブラビアなどと接続することで、自然で質感の高い映像を楽しむことができる。
また同社では、このBDP-S360にマッチするホームシアターシステム「HT-SF360」も同時発表している。HT-SF360は、デジタルアンプ「S-Master」を採用する5.1chシアターシステム。実用最大出力は、フロント/センター/サラウンドの各チャンネルが143W。サブウーファーは265Wのハイパワー。フロント、サラウンド用のスピーカーはスリムなスタイルを採用しており、付属のスタンドとの組み合わせで、テレビに合わせて高さをフロントは1,015mm~1,345mmに、サラウンドは1,045mm~1,235mmに調節可能だ。
HDMI入力は3系統を装備しており、BDP-S360を接続しても、まだ余裕がある。もちろん、ブラビアリンクに対応しており、テレビ側のリモコンで、基本的なコントロールや、電源連動が可能。また、デジタル放送の視聴中には、EPG情報から番組の内容を判断して、的確なサウンドフィールドに切り替える「オートジャンルセレクター」機能も動作する。