市場調査、コンサルティングを行なうシード・プランニングは、SSDと競合メディアの最新動向と将来展望に関する調査の結果を発表した。同調査によれば、SSDはNANDフラッシュメモリの大容量化と低価格が進み、2008年にネットブックに搭載されたことでその市場を大きく拡大。2016年には世界市場規模が2008年の約38倍に成長するという。

容量の面では、2007年末の段階でSSDの最大容量は32GBだったが、2008年末には1.8インチで256GB、2.5インチで512GBを達成しており、最大容量では同型のHDDに並んでいる。2007年の段階では、韓国Samsungが1.3インチHDDを投入していたが、2007年末にはSSDが容量を追い越してしまったことから、1~1.3インチのHDDの市場はSSDの領域に移行した。

HDDとSSDの最大容量比較(出典:シード・プランニング)

SSDはまた、大容量化とともに、低価格化も急速に進んでいる。韓国Samsungが2007年6月にPC向けに搭載した際には、その1GBあたりの単価は3,000円を超えていたが、2008年にSuper TalentがMLCタイプのSSDを投入したことで、GB単価は一気に1,000円近い値下がりとなった。現在のGB単価は300円程度となっており、2年で10分の1まで下がったことになる。

GB単価の最安値推移(出典:シード・プランニング)

SSDは、2008年にネットブックに搭載されたことで市場を大きく拡大した。また、今後はさらにノートPC以外の家電機器にも搭載が進むと考えられる。これらを踏まえ、SSDの世界市場規模は2013年には年間1億台の大台を超え、2016年には2008年の約38倍となる年間2億8,000万台に達するとの予測が示されている。

世界のSSD市場規模予測(出典:シード・プランニング)