オンキヨーは、CD/FMチューナーアンプシステム「X-S1」とデジタルメディアトランスポート「ND-S1」から構成されるシステムコンポ「NRX」を発表した。発売は9月19日の予定。価格は、オープンで、市場価格は、X-S1が5万円前後、ND-S1が1万5,000円前後と予想される。

iPodとPCの両方にデジタル接続可能なシステムコンポ「NRX」

ND-S1は、上部にiPod接続用のDockコネクタを装備し、背面には、PCと接続するためのUSBポートなどを備えるデジタルメディアトランスポート。iPodと接続することで、iPodの音楽をフルデジタルでX-S1に伝送可能なほか、PCとの接続時には、iTunesとの同期が可能になる。さらに、PC側からはUSBオーディオとして認識されるため、PC側に保存されている音楽ファイルを、NRX側で再生することが可能だ。なお、ND-S1は、iPod用のDockコネクタ、USBポート以外に光デジタル音声出力端子×1、同軸デジタル音声出力端子×1、ビデオ出力×1、専用RI端子×1を装備する。

USBポートを装備したAVアンプやCDプレーヤーなどでは、接続したiPodの音楽をデジタル伝送することが可能だ。これらを組み込んだシステムならば、iPodの音楽を、劣化させることなく高品位に聞くことが可能だ。ただし、これらの多くは、PCとの接続機能を持っておらず、接続したiPodとiTunesとの同期を取ることはできない。同社によると、システムコンポで、この両方が可能な製品は、世界初だという。

X-S1は、CD/FMチューナーアンプにスピーカーシステムを組み合わせたもの。CD/FMチューナーアンプは、フルデジタルアンプ「VL-Digital」を搭載。アンプの定格出力は12W×2(6Ω)で、入力端子は、デジタル×2、アナログ×2、ステレオミニ×1を装備する。スピーカーシステムは、、8cm径A-OMFモノコックファーと2cm径バランスドーム型ツイーターをバスレフ型のキャビネットに組み込んだもので、バスレフダクトは、定在波の発生を抑えるスリット型の「AERO ACOUTIC DRIVE」。いずれも、同社のピュアオーディオコンポーネンツなどに使用されるテクノロジーを盛り込んだものだ。

X-S1本体部サイズ 205(W)×88(H)×175(D)mm
X-S1スピーカー部サイズ 116(W)×195(H)×186(D)mm
X-S1本体部質量 4.2kg
X-S1スピーカー部質量 1.8kg(1本)
ND-S1サイズ 205(W)×34(H)×奥行き175(D)mm
ND-S1質量 530g