主人公・遥を演じた綾瀬はるか

フジテレビ開局50周年記念の長編アニメ映画『ホッタラケの島』が、22日に公開初日を迎えた。東京・お台場で行われた舞台挨拶に、声優を務めた綾瀬はるか、戸田菜穂、谷村美月らが登壇した。

「映画を見た後、温かい気持ちになれる作品になっていたら嬉しい。(公開までに)長い間温められた作品だと聞いているので、少し寂しい感じもしますが……」と挨拶した綾瀬。MCの中野美奈子アナ(フジテレビ)から「叫ぶシーンもあって大変だったのでは?」と質問されると、「紅茶で喉を潤しながら演じていました」との答えが。「紅茶のほうが声が出やすい?」と聞く中野アナに、「……はい(笑)。あ、紅茶とハチミツで潤していました」とマイペースなトークで観客の笑いを誘った。

アフレコでは、綾瀬はテオ役の沢城と一緒になる機会が多かったそう。「2人で同じタイミングで声を出すシーンがあって、綾瀬さんに目くばせした時、なんてきれいな顔で芝居をする人なんだろうと思って(笑)。とにかく表情が豊かで、これが女優さんなんだなと思いながら見ていました。声だけしか作品に反映されないのがもったいないくらい」と沢城が絶賛すると、綾瀬も照れ笑い。

遥の母役の戸田菜穂。「ホッタラケ」の物は、「子供の時に、いとこからもらったアコーディオン。どこに行ったのかな…」

遥の友人・美穂役の谷村美月。「物ではないけど数学が苦手で、数学の勉強が『ホッタラケ』に(笑)。いつか克服したいです」

ホッタラケの島の住人・テオの声を演じた沢城みゆきは、「実家に帰ったら、大事にしていた百色鉛筆がなくなって…」と回答

司会を担当したフジテレビの中野アナ

映画にちなみ、大事にしていたのにどこかに行ってしまった「ホッタラケ」の品を出演者に尋ねると、「色鉛筆」(沢城)、「数学の勉強」(谷村)、「アコーディオン」(戸田)との答えが出る中、綾瀬は、「日本昔話の絵本のセットを寝る前に読んでもらったけど、いまどこにあるんだろう? ……たぶん実家の倉庫にあると思うけど(笑)」。

とその時、中野アナがテオの背中のバッグに気づき、「中になにか入ってますよね?」。そして中身を開けると、色鉛筆や数学の参考書、アコーディオンなど「ホッタラケ」の品々が現れ、テオの「もうホッタラケにしないでね!」の言葉とともに出演者に渡された。ただし、日本昔話の絵本を受け取った綾瀬は終始きょとんとした様子で、テオに「あれ? 違った?」と聞かれてしまう一幕も。中野アナに、「綾瀬さん、思い出しました?」と聞かれた時も、「はい。思い出しまし……た(笑)」とやや戸惑い気味(?)だった。

中野アナがテオのバッグを開けると、中から出演者の「ホッタラケ」の品が次々に出てきた

出演者がそれぞれの「ホッタラケ」の品を持ち、テオを囲んでのフォトセッションが行われた

『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』は、現在全国公開中。