ウィルコムは21日、同社の代表取締役社長に久保田幸雄氏を任命することで内定したと発表した。久保田氏は、元ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ代表取締役社長で、2009年6月より同社のアドバイザーを勤めていた。また久保田氏の新任にあわせて、3名の取締役の異動についても発表した。本件人事は26日開催の臨時株主総会・取締役会にて、正式決定の予定。
久保田氏の就任理由については、同社が10月から本格的なサービスを開始予定である高速モバイルデータ通信「WILLCOM CORE XGP」事業をはじめ、同社が更なる成長・発展をしてゆくためには、より迅速な意思決定・事業展開を実現する経営執行体制、およびガバナンス体制に変革し、これまで以上の経営体制強化を図る必要があることから、情報通信分野において豊富な経験と実績を残してきた同氏が適任であった、と説明している。
現・代表取締役社長の喜久川政樹氏は、今後も取締役副会長として経営に参画するとしている。また、取締役会長には現・取締役の安達保氏、取締役相談役には現・代表取締役会長の木下龍一氏が就任する予定。
同社では、今後もPHSが持つ大容量、高品質、省電力、低電磁波などの優位性を活かし、情報通信分野において、ユーザーの期待に応えることができるよう、さらなる努力を続けてゆくとしている。