FX取引には、大きく分けて取引所を介する取引所取引と、取引所を介さない非取引所取引があります。7月21日に新たにスタートした大証FXは、前者の取引所取引。いままで取引所取引といえば2005年にスタートした東京金融取引所の「くりっく365」だけでしたが、ここに新しく、日経225miniを大ヒットさせた大阪証券取引所(大証)が新規参入しました。

「くりっく365」と「大証FX」のもっとも大きな違いは、その取引形態。金融機関(マーケットメイカー)が継続的に価格を提示し、その価格の中から最も安い売り価格(売り気配)と、最も高い買い価格(買い気配)を提示する『マーケットメイカー制度』を採用する「くりっく365」に対し、「大証FX」では『マーケットメイカー制度』にプラスして、売り注文と買い注文を時間優先、価格優先で約定させていく『オークション方式』を採用。『マーケットメイカー制度+オークション方式』というハイブリッド型の取引形態で、より公平性の高い取引を目指しています。

この「大証FX」のサービスで特に画期的といえるのは、売り気配・買い気配各8本ずつの合計16本の気配値と、それぞれの値段の注文数量、マーケットメイカーの売り・買いの最良気配値などの情報が画面上でチェックできるという点。株式売買でなじみが深い取引板を見ながらの取引ができるということで、株取引に慣れた人にも嬉しいサービスといえそうです。

「大証FX」に参画している企業は、現在9社(ひまわり証券 / インヴァスト証券 / オリックス証券 /光世証券/ コスモ証券 / JPモルガン・チェース銀行 / JPノルモルガン証券 / そしあす証券 / マネーパートナーズ)。

各社新サービスのスタートということで、さまざまなキャンペーンを実施しています(下表参照)。ひまわり証券では10月1日6時までの間、大証FX(オンライン取引のみ)の取引手数料が0円になるキャンペーンを実施中。通常取引であれば1枚あたり片道190円かかるところ、0円なのですから非常にお得と言えるでしょう。

大証FXキャンペーンを実施している金融機関の例

ひまわり証券の手数料0円キャンペーン

そしあす証券では2009年9月30日まで手数料無料、また「くりっく365」と「大証FX」の両方を取り扱うコスモ証券では、キャンペーン期間中「大証FX」と「くりっく365」の手数料通常1枚あたり210円(税込)のところを73円(税込)に引き下げるキャンペーンを2009年12月まで行なっています。他にもインヴァスト証券では大証FXの口座を開設しただけで全員に1,000円のギフトカードをプレゼントするほか、入金と1回の取引で3,000円もらえるキャンペーンを8月末まで実施するなど、各社キャンペーンが目白押しとなっています。インヴァスト証券、コスモ証券などでは「大証FX」をデモトレードで体験もできますので、まずはこちらでお試しを。

コスモ証券 大証FXデモ画面