パナソニック オートモーティブシステムズは20日、HDDナビゲーション「Strada(ストラーダ) Fクラス」の新モデル「CN-HX3000D」を発表した。発売は9月10日を予定しており、価格は36万5,400円。また、Fクラス専用のオプションとして、車載用BDプレーヤー「CY-BB1000D」も同時発表している。こちらも9月10日発売予定で、価格は9万9,750円。
CN-HX3000Dは、世界初となる、ハイビジョンパネルを搭載したHDDナビ。搭載されているディスプレイは、p-Si(低温ポリシリコン)の7V型ワイドXGA液晶で、画素数は1280×720。地上デジタル放送や、BDタイトルなどを精細な画面で楽しむことができる。映像エンジンは同社の薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」にも使用される「PEAKSプロセッサー」を採用する。搭載されるチューナーは、もちろん、高速走行時でも受信感度が低下しにくい、4チューナー×4アンテナタイプ。
映像面だけでなく、SRS CS Auto Deluxeを業界で初めて搭載。4スピーカーで5.1chのサウンドを再現することが可能となっている。また、一般的なリスニングルームよりも狭く、また音を吸収しやすい素材などが多く使われている車内空間でも、広がり感や奥行き感の高いクリアなサウンドを実現している。
搭載されるHDDの容量は80GB。大容量化に伴い、CDからの録音時には、よりオリジナルに近いサウンドの「Hi-bit録音モード」も選択可能となっている。また、高精度な音響用DSPを搭載しており、MP3/AACなどの圧縮されたソースを再生する場合でも、圧縮時にカットされた音成分を補間することで、原音に近いサウンドを実現するという。
画面の高解像度化により、ナビの際の地図の視認性もアップした。また、ドライブスポットの位置情報は、従来の「おでかけストラーダ」「Googleマップ」に加えて、Yahoo! JAPANの「路線・地図アプリ」へも対応した。
CY-BB1000Dは、BD、DVD(AVCREC)、SD(AVCHD)のハイビジョン映像の再生に対応した、1DINサイズのプレーヤー。車載用のBDプレーヤーは世界初となる。CN-HX3000DとHDMIで接続することで、CN-HX3000Dのタッチパネルでフルコントロール可能だ(アナログの映像音声出力も装備されているため、CN-HX3000D以外のモデルとも接続可能)。
なお、CN-HX3000Dは、上段がディスプレイユニットで、下段がHDDやDVDドライブなどが収納されているユニット。設置には2DINのスペースが必要となる。それにCY-BB1000Dを加えると3DIN分のサイズが必要だ。ただし、CN-HX3000Dの下段部分は、上段部分と離して設置することが可能で、この部分をシート下などへ設置すれば、一般的な2DIN分のスペースしかない車でもハイビジョンHDナビ+BDプレーヤーという組み合わせを実現可能だ。