外国為替取引会社のFXプライムは、複数のデータセンターをシームレスに運用することを目的に、F5ネットワークスジャパンのアプリケーション・デリバリ・コントローラ「BIG-IP Global Traffic Manager」(BIG-IP GTM)を導入したと発表した。

BIG-IP GTMは、複数のデータセンターで同時に稼働しているアプリケーションのパフォーマンスやインフラの状態を監視しながら、クライアントにとって最適と判断されるサイトにトラフィックを振り分ける。障害時にはフェイルオーバーにも対応し、サービスを継続させるためトラフィックは稼働中のサイトへ転送される。

FXプライムは、顧客のオンライン取引を管理する2つのデータセンターに「BIG-IP GTM」を導入。予期せぬ災害や事故により一方のサイトに不具合が発生した場合に、健全なサイトへ処理を引き継ぎ、それに要する時間を通常の1~2分から30秒以内に短縮するとしている。

現在FXプライムのデータセンターでは、計50台以上の物理・仮想サーバが稼働。携帯電話からのアクセスにも、「BIG-IP」シリーズに標準搭載されている独自プログラミング言語「iRules」を活用することで、同じサイトへの接続維持を容易に実現する。