経済産業省は19日、6月の全産業活動指数(2005年=100、季節調整値)を発表した。6月の同指数は前月比で0.1%上昇の92.6だった。これで3カ月連続のプラスとなる。
全産業活動指数は、鉱工業生産指数、第3次産業活動指数、農林水産業生産指数、建設業活動指数、公務等活動指数を付加価値額ウェイトで加重平均して算出したもので、全産業の生産活動状況を供給面から把握することを目的にしている。
全産業活動指数は、昨年後半から大きく低下し今年3月には89.9まで落ち込んだが、その後は上昇に転じている。前年同月比では2月にマイナス12.4%となるなど4カ月連続で2ケタ台の大きな低下となっていたが、6月はようやくマイナス8.2%と1ケタにおさまった。一方で前月比の上昇幅は4月が2.2%、5月が0.7%、今回発表された6月が0.1%と縮小してきている。
6月の指数を産業別にみると、鉱工業生産指数が前月比2.3%上昇、第3次産業活動指数も0.1%上昇したが、建設業活動指数は同2.6%低下、公務等活動指数も0.2%低下している。鉱工業生産指数が前月を上回るのは4カ月連続。
また、同時に発表された6月の全産業供給指数(最終需要部門計)は前月比0.2%低下。消費が0.1%、輸出が5.4%、輸入が5.9%上昇したが、投資が0.9%低下した。