NPD MusicWatchによると、2009年前半の米音楽市場においてオンライン販売の比率が全体の1/3を超えた。その69%がAppleのiTunes Store経由で、音楽市場全体でも同ストアのシェアが25%に達した。
米国の小売店とオンライン音楽ストアを合わせた上半期の音楽販売ユニット数で、iTunes Storeは2年連続のトップ。今年前半のシェアは25%。2007年の14%、2008年の21%から着実に成長してきた。2位はWalmartで14%、3位はBest Buyだった。これらは小売店とオンラインストアの両方を運営している。
米音楽市場ではダウンロード販売が15-20%の伸びを維持しており、市場全体に対する割合が35%になった。2007年は20%、2008年は30%だった。CDは今でも65%を占めるが、こちらは15-20%の縮小が続いており、2010年末にはオンライン音楽販売に並ばれる可能性が高い。アナリストのRuss Crupnick氏は「CDが今でも音楽提供の主要手段だという事実に、多くの消費者が驚かされる」とCDが衰退期にあるのを指摘する。
デジタル音楽のダウンロード販売市場におけるiTunes Storeのシェアは69%。2位のAmazon MP3 (8%)を大きく引き離している。