低価格でコンパクト、最近では使いやすい製品も増えてきており、人気がより高まっているNetbook。しかし、大きな不満点はスペックの低さだ。特にグラフィック関連の弱さが目立ち、3Dゲームやハイビジョン動画の再生はかなり難しい。しかし、それをGeForceを搭載することで解決したのがASUSの「N10Jb」だ。

主な仕様  [CPU] Intel Atom N280(1.66GHz)  [チップセット] Intel 945GSE Express  [メモリ] 1GB  [HDD] 約160GB  [ディスプレイ] 10.2型ワイド(1,024×600ドット)  [サイズ/重量] W276×D198×H29~37mm/約1.55kg  [OS] Windows XP Home Edition  [実売価格] 約60,000円

ASUSの「N10」シリーズは、CPUはIntel Atom、チップセットは945GSE ExpressといわゆるNetbookのスペックを採用し、低価格を実現しながら、GPUにNVIDIA GeForceシリーズを搭載することでグラフィック面を強化しているのが最大の特長。ネットブック最大の弱点は、スペックの低さから、ハイビジョン動画の再生や3Dゲームが楽しめないところにあるが、それをGPUでカバーしているのだ。

最新モデルとなる「N10Jb」では、スペックの底上げが行われた。従来のモデルに比べ、CPUがIntel Atom N270(1.6GHz)からIntel Atom N280(1.66GHz)に、GPUがNVIDIA GeForce 9300M GS(ビデオメモリ256MB)からNVIDIA GeForce G105M(ビデオメモリ512MB)となった。そのほかは、液晶ディスプレイが1,024×600ドットの10.2型ワイド、チップセットは945GSE Express、メモリは1GB、HDDは160GB、OSはWindows XP Home Editionと変化はない。

ゴールドを基調としてボディは低価格ノートとは思えない高級感を出している

本機でまず目につくのは、デザインのよさ。ギラギラとしない落ち着いたゴールドカラーを基調とした天面とパームレストは大人の雰囲気を演出しており、ヒンジ部分やタッチパッドのボタン部分に写り込むほど美しい仕上がりのアルミが高級感を強めている。低価格ノートにありがちなプラスチックの安っぽさはまったく感じない。所有欲を満たしてくれるデザインだ。

また、使いやすさもバツグン。キーボードはキーピッチが約18.5mmとA4ノート並みのサイズが確保されているのに加えて、剛性もかなり高く、長時間でも快適に入力できる。キーの配列にクセがないため、はじめて使う場合でもスムーズに入力できるのもうれしい。

約18.5mmのキーピッチを持つキーボードは剛性も高く非常に使いやすい